直径1～２cmの硬いできもので、毛包という毛の成分からなる良性腫瘍です。
幼児や小学生の顔面や上肢にできやすいです。腫瘍の一部が石灰化を起こすので、石灰化上皮腫とも呼ばれます。
良性の腫瘍なので、転移するようなことはありませんが、自然に治ることもありません。悪性腫瘍との識別を行うためにも、外科的な手術を行うことが望ましいとされています。手術で摘出した組織を顕微鏡で見ることで確定診断を行います。腫瘍の大きさや患者さんの年齢にもよりますが、ほとんどの場合は局所麻酔で対応できます。