帰脾湯とは
虚弱体質の方の貧血や不眠症に使用される漢方薬です。
漢方でいう「脾」は、今日の解剖学でいう脾臓のことではなく、造血作 用、消化作用を有し、さらに意識と思慮を主る機能単位と考えられています。帰脾湯の名称は、この脾に帰属した働きをするとのことから命名されています。
胃腸機能を整える生薬に神経を安らかにする生薬、血を補う生薬などで構成されている漢方薬です。
オンライン診療対応可能
当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。
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帰脾湯の特徴
帰脾湯は以下の生薬が含まれます。
- 黄耆(オウギ)
- 酸棗仁(サンソウニン)
- 人参(ニンジン)
- 白朮(ビャクジュツ)
- 茯苓(ブクリョウ)
- 竜眼肉(リュウガンニク)
- 遠志(オンジ)
- 大棗(タイソウ)
- 当帰(トウキ)
- 甘草(カンゾウ)
- 生姜(ショウキョウ)
- 木香(モッコウ)
帰脾湯の対象患者さまについて
効能効果は虚弱体質で血色の悪い人の次の諸症:貧血、不眠症です。
使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
体質虚弱な人が、顔色が悪く、貧血気味で、精神不安、心悸亢進、不眠などの精神症状を訴える場合に用いる。
1)下血、吐血などを伴う場合。
2)盗汗、全身倦怠感、食欲不振などを伴う場合。
帰脾湯の使い方
成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。
帰脾湯を服用する上での注意点
重大な副作用として偽アルドステロン症、ミオパチーが報告されています。その他、過敏症(発疹、蕁麻疹等)、消化器(食欲不振、胃部不快感、悪心、腹痛、下痢等)が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。小児への投与については使用経験が少ないため、安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。その他の注意としては湿疹や皮膚炎等が悪化することがあります。また、服用により、血中AGが増加する場合があります。
帰脾湯の患者さま負担・薬価について
医療用とされている帰脾湯としては「ツムラ帰脾湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は226.50円で1包(2.5g)あたり75.5円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは2038.5円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)
よくあるご質問
- 帰脾湯にはどんな副作用がありますか?
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詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。
- 帰脾湯はどんな効果がありますか?
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虚弱体質の方の貧血や不眠症に効果が期待できる漢方薬です。
- 帰脾湯はドラッグストアで売っていますか?
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第二類医薬品として販売されています。詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。
- ほかにどんな漢方薬がありますか?
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漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。
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