漢方薬39「苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)」

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苓桂朮甘湯とは

苓桂朮甘湯の画像

ふらつきや動悸があり、尿量が減少しているような方のめまいや頭痛、ノイローゼに使われるような漢方薬です。
茯苓、桂皮、朮、甘草の4種類の生薬で構成されており、処方名はこれらの生薬から1文字ずつ取って名付けられています。
全身に気を巡らせ、温める生薬や体内の水分バランスを整えるような生薬が中心となって構成されています。
出典は中国・後漢時代に著された傷寒論(ショウカンロン)、金匱要略(キンキヨウリャク)です。

オンライン診療対応可能

当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

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苓桂朮甘湯の特徴

苓桂朮甘湯は以下の生薬が含まれます。

  • 茯苓(ブクリョウ)
  • 桂皮(ケイヒ)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 蒼朮(ソウジュツ)

苓桂朮甘湯の対象患者さまについて

効能効果はめまい、ふらつきがあり、または動悸があり尿量が 減少するものの次の諸症:神経質、ノイローゼ、めまい、動悸、息切れ、頭痛です。

使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
比較的体力の低下した人で、めまい、身体動揺感、たちくらみなどを訴える場合に用いる。
1)息切れ、心悸亢進、頭痛、のぼせ、尿量減少などを伴う場 合。
2)心窩部に振水音を認める場合

苓桂朮甘湯の使い方

成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。

苓桂朮甘湯を服用する上での注意点

重大な副作用として偽アルドステロン症、ミオパチーが報告されています。その他、過敏症(発疹、発赤、掻痒等)が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。

苓桂朮甘湯の患者さま負担・薬価について

医療用とされている苓桂朮甘湯としては「ツムラ苓桂朮甘湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は50.25円で1包(2.5g)あたり16.75円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは452.25円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)

よくあるご質問

苓桂朮甘湯にはどんな副作用がありますか?

詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。

苓桂朮甘湯はどんな効果がありますか?

ふらつきや動悸があるような方のめまい、頭痛に効果が期待できる漢方薬です。

苓桂朮甘湯はドラッグストアで売っていますか?

ツムラから第二類医薬品として販売されています。ただし安全性を高めるために、一般用医薬品では用法用量を調節していることがあります。詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。

ほかにどんな漢方薬がありますか?

漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。

» 漢方薬の詳細はこちら

 

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