清心蓮子飲とは
胃腸虚弱で体力が低下した人の排尿困難や残尿感、排尿痛に使用される漢方薬です。冷え症で神経質の人によいと言われています。
清心の作用とは、上焦(横隔膜より上部)の心熱(心火)を冷ます働きのことで、発熱による煩躁、脱水による顔面紅潮、いらいら、不眠、胸の暑苦しさ、口渇などの症状を改善することを意味しています。
9種類の生薬から構成されており、胃腸機能を改善する生薬、水分バランスを調整する生薬、イライラや不安を落ち着けるような生薬などで構成されています。
命名の由来は、構成する生薬のうち主薬である蓮子(蓮の種子)が清心という薬能(経験的に知られた作用)をもっていることから処方名とされました。
オンライン診療対応可能
当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。
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清心蓮子飲の特徴
清心蓮子飲には以下の生薬が含まれます。
- 麦門冬(バクモンドウ)
- 茯苓(ブクリョウ)
- 蓮肉(レンニク)
- 黄芩(オウゴン)
- 車前子(シャゼンシ)
- 人参(ニンジン)
- 黄耆(オウギ)
- 地骨皮(ジコッピ)
- 甘草(カンゾウ)
清心蓮子飲の対象患者さまについて
効能効果は全身倦怠感があり、口や舌が乾き、尿が出しぶるものの次の諸症: 残尿感、頻尿、排尿痛です。
使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
平素より胃腸虚弱で比較的体力の低下した人が、排尿困難、残尿感、排尿痛などを訴える場合に用いる。
1)冷え症で神経質の人が多い。
2)慢性の泌尿器疾患に伴う場合。
清心蓮子飲の使い方
成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。
清心蓮子飲を服用する上での注意点
重大な副作用としては間質性肺炎、偽アルドステロン症、ミオパチー、肝機能障害、黄疸が報告されています。その他の副作用として過敏症(発疹、蕁麻疹等)が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。その他の注意点として湿疹、皮膚炎等が悪化することがあります。
清心蓮子飲の患者さま負担・薬価について
医療用とされている清心蓮子飲としては「ツムラ清心蓮子飲エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は217.50円で1包(2.5g)あたり72.5円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは1957.5円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)
よくあるご質問
- 清心蓮子飲にはどんな副作用がありますか?
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詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。
- 清心蓮子飲はどんな効果がありますか?
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胃腸虚弱で体力が低下した人の排尿困難や残尿感、排尿痛に効果が期待できる漢方薬です。冷え症で神経質の人によいと言われています。
- 清心蓮子飲はドラッグストアで売っていますか?
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ツムラから第二類医薬品として販売されています。ただし安全性を高めるために、一般用医薬品では用法用量を調節していることがあります。詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。
- ほかにどんな漢方薬がありますか?
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漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。
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