トラネキサム酸はトランサミンの成分名（一般名）です。プラスミンという物質の働きをおさえ、抗出血作用（止血作用）や抗アレルギー作用、抗炎症作用を発揮します。プラスミンにはシミの原因となるメラノサイトを活性化する作用もあるため、シミ治療薬として用いられることもあります（保険適用外）。
なお、抗炎症作用を有することから、のどの痛みをやわらげる薬として処方されることもあります。また、止血作用があることから、歯科などで止血剤として処方されることもあります。ただし、経口避妊薬（低用量ピル）や月経困難症治療薬などに含まれる女性ホルモンには血液凝固を亢進する作用があるため、併用には注意が必要です。

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