大承気湯とは

便秘の方でお腹の張る感じが強かったり、肥満体質の方の便秘に処方される漢方薬です。
「承気」とは、気を身に受け入れることであり、ここでは消化管の機能を回復して、便通を正常化することを意味しています。「大」とあるのは小承気湯という処方に対するものであり、小承気湯に芒硝を加えて瀉下作用を強めたのが大承気湯です。
出典は中国の医学古典である傷寒論（しょうかんろん）、金匱要略（きんきようりゃく）です。

オンライン診療対応可能

当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です（送料無料）。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

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大承気湯の特徴

大承気湯は以下の生薬が含まれます。

• 厚朴（コウボク）
• 枳実（キジツ）
• 大黄（ダイオウ）
• 芒硝（ボウショウ）

大承気湯の効能効果

効能効果は腹部がかたくつかえて、便秘するもの、あるいは肥満体質で便秘するもの。 常習便秘、急性便秘、高血圧、神経症、食当りです。

使用目標（証）は、体力の充実した人で、腹部特に臍を中心に充実して膨満感が強く、便秘する場合に用います。

• 不安・不眠・興奮などの精神症状を伴う場合

大承気湯の使い方

成人の場合、1日合計7.5gを2～3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。

大承気湯の副作用

副作用として消化器症状（食欲不振、腹痛、下痢等）が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。また、無水ボウショウが含まれているので、治療上食塩制限が必要な患者に継続投与する場合は注意することと添付文書では記載がございます。

大承気湯の患者さま負担・薬価について

医療用とされている大承気湯としては「ツムラ大承気湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は81.00円で1包（2.5g）あたり27円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは729円の薬剤費となります。（薬剤費のみの計算です）

よくあるご質問

大承気湯にはどんな副作用がありますか？

詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。

大承気湯はどんな効果がありますか？

常習便秘や急性便秘のほか、食あたりに効果が期待出来る漢方薬です。

ほかにどんな漢方薬がありますか？

漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。

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