漢方薬122「排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)」

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予約なしでも受診可能です

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排膿散及湯とは

排膿散及湯の画像

排膿散及湯は患部が発赤、腫脹して疼痛を伴った化膿性の疾患に使われる漢方薬です。出典は吉益東洞(よしますとうどう)経験方です。名称の由来は『金匱要略』に記載された排膿散と排膿湯を合方(複数の処方を合わせて一つの処方とすること)した処方であり、それを処方名としました。別名「排膿散および湯」とも呼ばれています。排膿とは、元になる両処方が有する化膿を改善する効能をいっています。

オンライン診療対応可能

当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

下記のいずれかのボタンからお申込みください。

» オンライン診療の詳細はこちら

排膿散及湯の特徴

排膿散及湯は以下の生薬が含まれます。

  • 桔梗(キキョウ)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 大棗(タイソウ)
  • 芍薬(シャクヤク)
  • 生姜(ショウキョウ)
  • 枳実(キジツ)

排膿散及湯の対象患者さまについて

排膿散及湯は患部に発赤、腫れ、痛みをともなった化膿性の皮膚疾患(軽症または初期)にお役立ていただけます。効能効果は患部が発赤、腫脹して疼痛をともなった化膿症、よう(できもの)、せつ(おでき)、面疔、その他せつ腫症です。
(使用目標=証)
体力中等度前後の人の化膿性皮膚疾患及び歯周組織炎(歯槽膿漏)、歯齦炎などに用いる。

排膿散及湯の使い方

成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。

排膿散及湯を服用する上での注意点

以下の患者様は服用が禁忌です。

  • アルドステロン症の患者さま
  • ミオパチーのある患者さま
  • 低カリウム血症のある患者さま

上記の疾患及び症状が悪化する恐れがあります。

重大な副作用として偽アルドステロン症(初期症状:手足のだるさ、こわばり、むくみなど)やミオパチーが報告されています。

排膿散及湯の患者さま負担・薬価について

医療用とされている排膿散及湯としては「ツムラ排膿散及湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は100.50円で1包(2.5g)あたり33.5円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは904.5円の薬剤費となります(薬剤費のみの計算です)

よくあるご質問

ほかにどんな漢方薬がありますか?

漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。

» 漢方薬の詳細はこちら

排膿散及湯はドラッグストアで売っていますか?

ツムラの排膿散及湯は一般用医薬品としては販売されていませんが、松浦薬業から第2類医薬品として販売されているようです。各販売店舗にご確認ください。

注意すべき飲み合わせ等はありますか?

多くの漢方に甘草という生薬が含有されており、偽アルドステロン症に注意が必要です。また、グリチルリチン酸及びその塩類を含有する西洋薬、ループ系利尿剤やチアジド系利尿薬の併用も注意が必要です。

 

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