漢方薬60「桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)」

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桂枝加芍薬湯とは

桂枝加芍薬湯の画像

腹部膨満感がある方のしぶり腹や腹痛に使用される漢方薬です。出典は張仲景(チョウチュウケイ)が記した中国医学の古典である傷寒論(ショウカンロン)です。5種類の生薬からなる桂枝湯の構成生薬の1つである芍薬を増量したものであり、そのことを加芍薬と表現して桂枝加芍薬湯と名付けられています。気を巡らせながら温める生薬、胃腸機能を整えるような生薬などで構成されています。

オンライン診療対応可能

当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

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桂枝加芍薬湯の特徴

桂枝加芍薬湯は以下の生薬が含まれます。

  • 桂皮(ケイヒ)
  • 芍薬(シャクヤク)
  • 生姜(ショウキョウ)
  • 大棗(タイソウ)
  • 甘草(カンゾウ)

桂枝加芍薬湯の対象患者さまについて

腹部膨満感のある次の諸症: しぶり腹、腹痛です。
使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
比較的体力の低下した人で、腹部膨満し、腹痛があり、裏急後重を伴う下痢あるいは便秘する場合に用いる。本方は桂枝加芍薬大黄湯よりも裏急後重あるいは便秘が軽度の場合によい。
1)便意を催すが、快く排便しない場合。
2)下剤服用後の腹痛。
3)開腹術後に便が快通しない場合。

桂枝加芍薬湯の使い方

成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。

桂枝加芍薬湯を服用する上での注意点

重大な副作用として偽アルドステロン症、ミオパチーが報告されています。その他、過敏症(発疹、発赤、掻痒等)が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。

桂枝加芍薬湯の患者さま負担・薬価について

医療用とされている桂枝加薬湯としては「ツムラ桂枝加芍薬湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は56.25円で1包(2.5g)あたり18.75円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは506.25円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)

よくあるご質問

桂枝加芍薬湯にはどんな副作用がありますか?

詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。

桂枝加芍薬湯はどんな効果がありますか?

しぶり腹や腹痛に効果が期待できる漢方薬です。

桂枝加芍薬湯はドラッグストアで売っていますか?

クラシエから第二類医薬品として販売されています。詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。

ほかにどんな漢方薬がありますか?

漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。

» 漢方薬の詳細はこちら

 

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