麻黄附子細辛湯とは
ご高齢の方や体力が低下した方の感冒に使用される漢方薬です。3種類の生薬から構成されており、それを処方名として名付けられています。含有生薬の麻黄・附子・細辛は全て温性の生薬で構成されています。麻黄は発汗、附子は身体を温めて、冷えを取り、細辛は咳を鎮める作用があります。
出典は中国・後漢時代に張仲景(チョウチュウケイ)が著した傷寒論(ショウカンロン)です。
オンライン診療対応可能
当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。
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麻黄附子細辛湯の特徴
麻黄附子細辛湯は以下の生薬が含まれます。
麻黄附子細辛湯の対象患者さまについて
効能効果は悪寒、微熱、全身倦怠、低血圧で頭痛、めまいあり、 四肢に疼痛冷感あるものの次の諸症:感冒、気管支炎です。
使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
比較的体力の低下した人の悪寒を伴う発熱(微熱)を目標に用いる。脈は沈んで細く、力がないことが多い。老人や虚弱者の感冒や気管支炎に繁用されている。
1)無気力感、全身倦怠感などを伴う場合。
2)頭痛、咳嗽、のどの痛み、クシャミ、水様性鼻汁、手足の冷え、痛みなどを伴う場合
麻黄附子細辛湯の使い方
成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。
麻黄附子細辛湯を服用する上での注意点
重大な副作用として肝機能障害、黄疸が報告されています。その他、過敏症(発疹、発赤等)、消化器症状(口渇、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐等)、自律神経系(不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等)、その他(のぼせ、舌のしびれ等)が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、小児等には慎重に投与すること。【本剤にはブシ末が含まれている。】となっています。
麻黄附子細辛湯の患者さま負担・薬価について
医療用とされている麻黄附子細辛湯としては「ツムラ麻黄附子細辛湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は138.00円で1包(2.5g)あたり46円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは1242円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)
よくあるご質問
- 麻黄附子細辛湯にはどんな副作用がありますか?
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詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。
- 麻黄附子細辛湯はどんな効果がありますか?
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高齢者や虚弱な方の悪寒を伴う発熱に効果が期待できる漢方薬です。
- 麻黄附子細辛湯はドラッグストアで売っていますか?
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ツムラから第二類医薬品として販売されています。ただし安全性を高めるために、一般用医薬品では用法用量を調節していることがあります。詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。
- ほかにどんな漢方薬がありますか?
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漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。
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記事制作者
小西真絢(巣鴨千石皮ふ科)
「巣鴨千石皮ふ科」院長。日本皮膚科学会認定専門医。2017年、生まれ育った千石にて 「巣鴨千石皮ふ科」 を開院。
2児の母でもあり、「お肌のトラブルは何でも相談できるホームドクター」を目指しています。