人参養栄湯とは
疲労倦怠や術後の体力低下、貧血、食欲不振などに使用される漢方薬です。チョウセンニンジンを主薬とし、全身的に様々な機能低下と栄養状態を改善することを養栄と表現して名付けられています。胃腸機能を改善する生薬や血を補い巡らすような生薬、鎮咳去痰の作用がある生薬、安神薬(抗不安)などで構成されています。
出典は中国・宋時代に著された和剤局方(ワザイキョクホウ)です。
オンライン診療対応可能
当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。
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人参養栄湯の特徴
人参養栄湯は以下の生薬が含まれます。
- 地黄(ジオウ)
- 白朮(ビャクジュツ)
- 当帰(トウキ)
- 茯苓(ブクリョウ)
- 人参(ニンジン)
- 桂皮(ケイヒ)
- 遠志(オンジ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 陳皮(チンピ)
- 黄耆(オウギ)
- 甘草(カンゾウ)
- 五味子(ゴミシ)
人参養栄湯の対象患者さまについて
効能効果は病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血です。
使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
病後・術後あるいは慢性疾患、高齢者の虚弱(フレイル)などで疲労衰弱している場合に用いる。
1)全身倦怠感、顔色不良、食欲不振などを伴うことが多い。
2)慢性疾患で、微熱、悪寒、咳嗽などを伴う場合。
人参養栄湯の使い方
成人の場合、1日合計9.0gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。
人参養栄湯を服用する上での注意点
重大な副作用として偽アルドステロン症、ミオパチー、肝機能障害、黄疸が報告されています。その他、過敏症(発疹、発赤、掻痒、蕁麻疹等)、消化器症状(食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等)が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。
人参養栄湯の患者さま負担・薬価について
医療用とされている人参養栄湯としては「ツムラ人参養栄湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は180.90円で1包(3.0g)あたり60.3円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは1628.1円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)
よくあるご質問
- 人参養栄湯にはどんな副作用がありますか?
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詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。
- 人参養栄湯はどんな効果がありますか?
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疲労倦怠、病後の体力低下、食欲不振、貧血に効果が期待できる漢方薬です。
- 人参養栄湯はドラッグストアで売っていますか?
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ツムラから第二類医薬品として販売されています。ただし安全性を高めるために、一般用医薬品では用法用量を調節していることがあります。詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。
- ほかにどんな漢方薬がありますか?
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漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。
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