牛車腎気丸とは
高齢者の方に頻用される漢方薬で頻尿やむくみ、下肢痛、腰痛に使用されています。
その他、しびれなどにも役立てられています。
出典は中国の宋時代に作られた医学書である「済生方(さいせいほう)」です。
八味地黄丸を基にして、「牛膝」と「車前子」という2生薬を加えています。八味地黄丸は、別名で腎気丸と言い、これに加味した生薬から一文字ずつ取って牛車腎気丸と名付けられています。
オンライン診療対応可能
当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。
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牛車腎気丸の特徴
牛車腎気丸は以下の生薬が含まれます。
- 地黄(ジオウ)
- 牛膝(ゴシツ)
- 山茱萸(サンシュユ)
- 山薬(サンヤク)
- 車前子(シャゼンシ)
- 沢瀉(タクシャ)
- 茯苓(ブクリョウ)
- 牡丹皮(ボタンピ)
- 桂皮(ケイヒ)
- ブシ末(ブシ末)
牛車腎気丸の対象患者さまについて
疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少または多尿で時に口渇がある次の諸症: 下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみです。
使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
比較的体力の低下した人あるいは老人で腰部および下肢の脱力感、冷え、しびれなどがあり、排尿の異常(特に夜間の頻尿)を訴える場合に用いる。
1)上腹部にくらべて下腹部が軟弱無力の場合(臍下不仁)。
2)多尿、頻尿、乏尿、排尿痛などを伴う場合。
3)疲労倦怠感、腰痛、口渇などを伴う場合。
4)高齢者の虚弱(フレイル)などで衰弱している場合。
牛車腎気丸の使い方
成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。
牛車腎気丸を服用する上での注意点
重大な副作用として間質性肺炎、肝機能障害、黄疸が報告されています。その他、過敏症(発疹、発赤、掻痒等)、消化器症状(食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹部膨満感、腹痛、下痢、便秘等)、心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ等が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、小児等には慎重に投与すること。[本剤にはブシ末が含まれている。]と記載がございます。
牛車腎気丸の患者さま負担・薬価について
医療用とされている牛車腎気丸としては「ツムラ牛車腎気丸エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は132.75円で1包(2.5g)あたり44.25円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは1194.75円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)
よくあるご質問
- 牛車腎気丸にはどんな副作用がありますか?
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詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。
- 牛車腎気丸はどんな効果がありますか?
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ご高齢の方の頻尿やむくみ、下肢痛、腰痛に効果が期待できる漢方薬です。
- 牛車腎気丸はドラッグストアで売っていますか?
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クラシエから第二類医薬品として販売されています。詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。
- ほかにどんな漢方薬がありますか?
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漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。
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