真武湯とは
新陳代謝が低下している方の慢性胃腸炎や消化不良などに使用されている漢方薬です。めまいや身体動揺感などを伴う場合に使用されます。元々は玄武湯と言われていましたが、亡くなった中国宋代の皇帝の諱(いみな)を避けるために真武湯と名称が改変されました。玄武は北方を守護する中国伝説上の黒い亀であり、主薬である附子が黒いことから、玄武の名が冠せられたものとされています。温める生薬や身体の水分バランスを整える生薬が中心となって構成されています。
出典は中国・後漢時代に張仲景(チョウチュウケイ)が著した、傷寒論(ショウカンロン)です。
オンライン診療対応可能
当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。
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真武湯の特徴
真武湯は以下の生薬が含まれます。
- 茯苓(ブクリョウ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 蒼朮(ソウジュツ)
- 生姜(ショウキョウ)
- ブシ末(ブシ)
真武湯の対象患者さまについて
効能効果は新陳代謝が沈衰し、次の諸症がある方です。
胃腸疾患、胃腸虚弱症、慢性腸炎、消化不良、胃アトニー症、胃下垂症、ネフローゼ、腹膜炎、 脳溢血、脊髄疾患による運動ならびに知覚麻痺、 神経衰弱、高血圧症、心臓弁膜症、 心不全で心悸亢進、半身不随、リウマチ、 老人性瘙痒症
使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
新陳代謝が低下して体力虚弱な人で、全身倦怠感や四肢の冷感があり、下痢、腹痛などを訴える場合に用いる。
1)本方の下痢は、裏急後重を伴わない。
2)めまい、身体動揺感、心悸亢進などを伴う場合。
真武湯の使い方
成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。
真武湯を服用する上での注意点
副作用としては過敏症(発疹、発赤、掻痒、蕁麻疹等)、その他(心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ、悪心等)が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、小児には慎重に投与すること。【本剤にはブシ末が含まれている】とされています。用量については医師の指示に従ってください。
真武湯の患者さま負担・薬価について
医療用とされている真武湯としては「ツムラ真武湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は98.25円で1包(2.5g)あたり32.75円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは884.25円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)
よくあるご質問
- 真武湯にはどんな副作用がありますか?
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詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。
- 真武湯はどんな効果がありますか?
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新陳代謝が低下している方の胃腸疾患に効果が期待できる漢方薬です。また、めまいや身体動揺感などを伴う場合にも使用されます。
- 真武湯はドラッグストアで売っていますか?
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第二類医薬品として販売されています。
詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。
- ほかにどんな漢方薬がありますか?
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漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。
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