漢方薬105「通導散(ツウドウサン)」

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予約なしでも受診可能です
(当院では「診療時間 = 受付時間」です。診療時間内にお越しください。)

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通導散とは

通導散の画像

月経不順や月経痛、更年期障害、腰痛、便秘、高血圧に伴う症状(頭痛、めまい、肩こり)に使用されます。体力が比較的あり、下腹部に圧痛があって便秘傾向のある方に向いている漢方薬です。
主として打撲傷、婦人科疾患及び産後の瘀血(静脈系のうっ血、出血などに関連した症候群)に用いられる処方です。処方名の通導とは、この瘀血及び瘀血により生じた便秘、尿閉を通じ緩解する働きのあることを言っています。散は、元は散剤であることを示しています。
血の巡りを良くし、痛みを取り去る生薬や気を巡らせる生薬、瀉下(お腹を下して便を出させること)の生薬などで構成されています。
出典は中国の医学書である万病回春(まんびょうかいしゅん)です。

オンライン診療対応可能

当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

下記のいずれかのボタンからお申込みください。

» オンライン診療の詳細はこちら

通導散の特徴

通導散は以下の生薬が含まれます。

  • 枳実(キジツ)
  • 大黄(ダイオウ)
  • 当帰(トウキ)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 紅花(コウカ)
  • 厚朴(コウボク)
  • 蘇木(ソボク)
  • 陳皮(チンピ)
  • 木通(モクツウ)
  • 芒硝(ボウショウ)

通導散の対象患者さまについて

比較的体力があり下腹部に圧痛があって便秘しがちなものの次の諸症: 月経不順、月経痛、更年期障害、腰痛、便秘、 打ち身(打撲)、高血圧の随伴症状 (頭痛、めまい、肩こり)

使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
体格、体力ともに充実した人で、心窩部が苦しく圧痛を訴え、瘀血があり、便秘する場合に用いる。
1)頭痛、のぼせ、不眠、不安などの精神神経症状を伴う場 合。
2)月経不順、月経困難症などのある婦人。

通導散の使い方

成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。

通導散を服用する上での注意点

重大な副作用として偽アルドステロン症、ミオパチーが報告されています。その他、肝臓(肝機能異常【AST(GOT)、ALT(GPT)】の上昇等)、消化器(食欲不振、胃部不快感、悪心、腹痛、下痢等)が報告されています。
服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。また、芒硝が含まれているため、治療上食塩制限が必要な患者に継続投与する場合は注意が必要です。

通導散の患者さま負担・薬価について

医療用とされている通導散としては「ツムラ通導散エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は109.50円で1包(2.5g)あたり36.5円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは985.5円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)

よくあるご質問

通導散にはどんな副作用がありますか?

詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。

通導散はどんな効果がありますか?

月経不順や月経痛、更年期障害、腰痛、便秘、高血圧に伴う症状(頭痛、めまい、肩こり)に効果が期待できる漢方薬です。

通導散はドラッグストアで売っていますか?

第二類医薬品として販売されています。詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。

ほかにどんな漢方薬がありますか?

漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。

» 漢方薬の詳細はこちら

 

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記事制作者

小西真絢(巣鴨千石皮ふ科)

「巣鴨千石皮ふ科」院長。日本皮膚科学会認定専門医。2017年、生まれ育った千石にて 「巣鴨千石皮ふ科」 を開院。
2児の母でもあり、「お肌のトラブルは何でも相談できるホームドクター」を目指しています。