漢方薬83「抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)」

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抑肝散加陳皮半夏とは

抑肝散加陳皮半夏の画像

神経過敏で興奮しやすく、胃腸症状もあるような方の神経症や不眠症などに使われる漢方薬です。
先人の経験によって江戸時代に日本(本朝)で作られた処方です。
抑肝散に陳皮と半夏を加えた処方であり、これを処方名としています。「抑肝」という効能は、経絡の一つである肝経の機能失調により起こるとされる発熱、興奮、ひきつけ等の症状を抑制するというものになります。
興奮を鎮めるような生薬や胃腸機能を改善する生薬などで構成されています。

オンライン診療対応可能

当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

下記のいずれかのボタンからお申込みください。

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抑肝散加陳皮半夏の特徴

抑肝散加陳皮半夏は以下の生薬が含まれます。

  • 半夏(ハンゲ)
  • 蒼朮(ソウジュツ)
  • 茯苓(ブクリョウ)
  • 川芎(センキュウ)
  • 釣藤鈎(チョウトウコウ)
  • 陳皮(チンピ)
  • 当帰(トウキ)
  • 柴胡(サイコ)
  • 甘草(カンゾウ)

抑肝散加陳皮半夏の対象患者さまについて

虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症: 神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症です。
使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
比較的体力の低下した人で、神経過敏で興奮しやすく、怒りやすい、イライラする、眠れないなどの精神神経症状を訴える場合に用いる。
1)抑肝散に比べ、より体力が低下して症状がより慢性化していることが多い。
2)おちつきがなく、ひきつけ、夜泣きなどのある小児。
3)眼瞼痙攣や手足のふるえなどを伴う場合。
4)腹直筋の緊張している場合

抑肝散加陳皮半夏の使い方

成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。

抑肝散加陳皮半夏を服用する上での注意点

副作用として偽アルドステロン症、ミオパチーが報告されています。その他、消化器症状(食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢等)が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。

抑肝散加陳皮半夏の患者さま負担・薬価について

医療用とされている抑肝散加陳皮半夏としては「ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は108.00円で1包(2.5g)あたり36円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは972円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)

よくあるご質問

抑肝散加陳皮半夏にはどんな副作用がありますか?

詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。

抑肝散加陳皮半夏はどんな効果がありますか?

神経過敏で興奮しやすく、胃腸症状もあるような方の神経症や不眠症などに効果が期待できる漢方薬です。

抑肝散加陳皮半はドラッグストアで売っていますか?

クラシエから第二類医薬品として販売されています。
詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。

ほかにどんな漢方薬がありますか?

漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。

» 漢方薬の詳細はこちら

 

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