アセトアミノフェンはカロナールの成分名（一般名）です。1940年代から使用されている解熱鎮痛薬で、「カロナール」の商品名で薬価収載されたのは1982年です。
錠剤、細粒、シロップ、坐剤など多数の剤型があり、年齢・症状に合わせた処方が可能になっています。おもな適応は急性上気道炎の解熱・鎮痛、小児科領域における解熱・鎮痛ですが、剤型によっては関節リウマチによる痛みや手術後の疼痛緩和、帯状疱疹にともなう痛みなどにも用いることができます。
なお、ロキソプロフェンなどのNSAID（エヌセイド：非ステロイド性消炎鎮痛薬）とは異なる作用機序で解熱・鎮痛効果を発揮するため、服用にともない胃粘膜障害を起こしにくいという特徴があります。ただ、炎症を抑える効果はNSAIDほど強くありません。

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