釣藤散とは
高血圧傾向の方の頭痛に改善が期待できる漢方薬です。朝方や目覚めたときに症状が出る場合や、慢性的に症状が続く場合に良いと言われています。
11種類の生薬から出来ており、主薬が釣藤鈎(ちょうとうこう)であるため「釣藤散」と名付けられています。12世紀の宋時代に著された「本時方(ほんじほう)」が出典です。
オンライン診療対応可能
当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。
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釣藤散の特徴
釣藤散は以下の生薬が含まれます。
- 石膏(セッコウ)
- 釣藤鈎(チョウトウコウ)
- 陳皮(チンピ)
- 麦門冬(バクモンドウ)
- 半夏(ハンゲ)
- 茯苓(ブクリョウ)
- 菊花(キッカ)
- 人参(ニンジン)
- 防風(ボウフウ)
- 甘草(カンゾウ)
- 生姜(ショウキョウ)
釣藤散の対象患者さまについて
効能効果は「慢性に続く頭痛で中年以降、または高血圧の傾向のあるもの」です。
頭痛や胃腸機能を改善する生薬、気力を回復させる生薬、気分を晴れやかにする生薬などで構成されています。ツムラの製品情報に味は辛くて酸味があると記載されています。
<使用目標>
体力中等度あるいはやや低下した中年以降の人で、慢性に経過する頭痛、肩こり、めまいなどを訴える場合に用います。その他以下の症状がある方
1)朝方あるいはめざめ時に頭痛、頭重感がある
2)のぼせ、耳鳴、不眠、眼球結膜の充血などを伴う
釣藤散の使い方
成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。
釣藤散を服用する上での注意点
重大な副作用として偽アルドステロン症、ミオパチーが報告されています。その他の副作用として過敏症(発疹、蕁麻疹等)、消化器症状(食欲不振、胃部不快感、軟便、下痢、便秘)が報告されています。服用して、いつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。
釣藤散の患者さま負担・薬価について
医療用とされている釣藤散としては「ツムラ釣藤散エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は260.25円で1包(2.5g)あたり86.75円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは2342.25円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)
よくあるご質問
- 釣藤散はどんな頭痛に効果がありますか?
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高血圧傾向の方の頭痛や慢性的に繰り返す頭痛に効果がある漢方薬です。
- 釣藤散にはどんな副作用がありますか?
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詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。
- 釣藤散はドラッグストアで売っていますか?
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ツムラから第2類医薬品で販売されています。詳しくは各販売店舗に相談ください。
- ほかにどんな漢方薬がありますか?
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漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。
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