七物降下湯とは
身体虚弱の方の高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重)に使用される漢方薬です。
のぼせ、熱感を取る生薬や気を巡らせる生薬、血を補う生薬が中心となって構成されています。
構成生薬が4種の四物湯に釣藤鈎、黄耆、黄柏を加えて7種の構成生薬としたことをもって七物と称し、本方が有する血圧を低下させる作用を降下と称して処方名としています。
オンライン診療対応可能
当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。
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七物降下湯の特徴
七物降下湯は以下の生薬が含まれます。
- 芍薬(シャクヤク)
- 当帰(トウキ)
- 黄耆(オウギ)
- 地黄(ジオウ)
- 川芎(センキュウ)
- 釣藤鈎(チョウトウコウ)
- 黄柏(オウバク)
七物降下湯の対象患者さまについて
効能効果は身体虚弱の傾向のあるものの次の諸症:高血圧に伴う随伴症状 (のぼせ、肩こり、耳なり、頭重)です。
使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
体質虚弱ながら胃腸の働きの比較的よい人の高血圧症に用いる。
1)易疲労感、下半身の冷え、頻尿傾向などを伴う場合。
七物降下湯の使い方
成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。
七物降下湯を服用する上での注意点
副作用として、消化器(食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、下痢等)が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。
七物降下湯の患者さま負担・薬価について
医療用とされている七物降下湯としては「ツムラ七物降下湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は98.25円で1包(2.5g)あたり32.75円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは884.25円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)
よくあるご質問
- 七物降下湯にはどんな副作用がありますか?
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詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。
- 七物降下湯はどんな効果がありますか?
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身体虚弱の方の高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重)に効果が期待できる漢方薬です。
- 七物降下湯はドラッグストアで売っていますか?
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クラシエから第二類医薬品として販売されています。詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。
- ほかにどんな漢方薬がありますか?
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漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。
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記事制作者
小西真絢(巣鴨千石皮ふ科)
「巣鴨千石皮ふ科」院長。日本皮膚科学会認定専門医。2017年、生まれ育った千石にて 「巣鴨千石皮ふ科」 を開院。
2児の母でもあり、「お肌のトラブルは何でも相談できるホームドクター」を目指しています。