大防風湯とは

虚弱で元気がない方で関節が腫れて慢性的に痛むような場合に使用される漢方薬です。
防風を主薬とし、文字通り風邪を防御・排除する効能があることを処方名としています。
出典は和剤局方（わざいきょくほう）です。
気を補い、胃腸機能を整える生薬や温めて痛みを取る生薬、血を補う生薬などで構成されています。

オンライン診療対応可能

当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です（送料無料）。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

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大防風湯の特徴

大防風湯は以下の生薬が含まれます。

• 黄耆（オウギ）
• 地黄（ジオウ）
• 芍薬（シャクヤク）
• 蒼朮（ソウジュツ）
• 当帰（トウキ）
• 杜仲（トチュウ）
• 防風（ボウフウ）
• 川芎（センキュウ）
• 甘草（カンゾウ）
• 羌活（キョウカツ）
• 牛膝（ゴシツ）
• 大棗（タイソウ）
• 人参（ニンジン）
• 乾姜（カンキョウ）
• 附子（ブシ）

大防風湯の効能効果

関節が腫れて痛み、しびれたり、かたまって曲げ伸ばししにくいような症状に対して使われます。

• 下肢の関節リウマチ
• 慢性関節炎
• 痛風

使用目標（証）は、比較的体力が低下し、顔色が悪く、関節の腫脹・疼痛、運動機能障害などがあり、これらの症状が慢性に経過する場合に用います。

大防風湯の使い方

成人の場合、1日合計10.5gを2～3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。

大防風湯の副作用

重大な副作用として偽アルドステロン症、ミオパチーが報告されています。その他、過敏症（発疹、蕁麻疹）、消化器症状（食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、下痢）、その他（心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ）の副作用が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。

大防風湯の患者さま負担・薬価について

医療用とされている大防風湯としては「ツムラ大防風湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は219.45円で1包（3.5g）あたり73.15円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは1975.05円の薬剤費となります。（薬剤費のみの計算です）

よくあるご質問

大防風湯にはどんな副作用がありますか？

詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。

大防風湯はどんな効果がありますか？

関節が腫れて痛み、麻痺、強直して屈伸がしがたい方の下肢の関節リウマチ、慢性関節炎、痛風に効果が期待されます。

ほかにどんな漢方薬がありますか？

漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。

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