漢方薬98「黄耆建中湯(オウギケンチュウトウ)」

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予約なしでも受診可能です

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黄耆建中湯とは

黄耆建中湯の画像

黄耆建中湯は消化吸収機能の低下を主とした疲労又は衰弱した状態及び皮膚症状の改善に用いる処方です。出典は張仲景(チョウチュウケイ)が記した古典医学書の金匱要略(キンキヨウリャク)です。名称の由来は小建中湯に黄耆を加えた処方です。生薬の黄耆を主薬とすることと「建中」という薬効を処方名としました。「建中」の中とは消化吸収に関わる腹部全体を指し、この働きを改善することを建中といいます。

オンライン診療対応可能

当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

下記のいずれかのボタンからお申込みください。

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黄耆建中湯の特徴

黄耆建中湯は以下の生薬が含まれます。

  • 芍薬(シャクヤク)
  • 黄耆(オウギ)
  • 桂皮(ケイヒ)
  • 大棗(タイソウ)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 生姜(ショウキョウ)

黄耆建中湯の対象患者さまについて

黄耆建中湯は虚弱な方で体調が崩しやすい方に使用します。虚弱体質や衰弱を改善しつつ、身体に力がなく汗が止まらないような状態に対応をします。胃腸の働きを改善し、身体に力をつける小建中湯に皮膚を引き締め、汗の出すぎなどを防ぎつつ、身体に力をつける黄耆を配合した漢方薬です。効能効果としては身体虚弱で疲労しやすい方の虚弱体質、病後の衰弱、ねあせです。
(使用目標=証)
体力の低下した人や高齢者の虚弱(フレイル)などで、疲労倦怠感が著しく、盗汗のある場合に用いる。
1)腹痛、食欲不振、息ぎれなどを伴う場合。
2)発疹、びらんなどの皮膚症状を伴う場合。
3)創傷治癒の遷延化や慢性化膿巣のある場合。
4)腹部は腹壁が薄く、腹直筋が緊張している場合。

黄耆建中湯の使い方

成人の場合、1日合計18.0gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。

黄耆建中湯を服用する上での注意点

副作用として偽アルドステロン症(初期症状:手足のだるさ、しびれ、こわばり、つっぱり感)、ミオパチー、過敏症(発疹、発赤、掻痒等)が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。

黄耆建中湯の患者さま負担・薬価について

医療用とされている黄耆建中湯としては「ツムラ黄耆建中湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は145.80円で1包(3.0g)あたり48.6円です。1日6包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは1312.2円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です))。

よくあるご質問

黄耆建中湯はドラッグストアで売っていますか?

コタローから一般用医薬品で販売されています。問い合わせは各販売店舗にお聞きください。

ほかにどんな漢方薬がありますか?

漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。

» 漢方薬の詳細はこちら

 

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