大柴胡湯とは
便秘や上腹部の張り、耳鳴り、肩こりなどを伴う高血圧症や急性胃腸カタル、胆石症などに使われる漢方薬です。8種類の生薬で構成されており、柴胡を主薬とし、小柴胡湯と比べ実証に近い病態に適応する処方という意味で大柴胡湯と名付けられました。出典は中国の後漢時代に張仲景(チョウチュウケイ)が著した傷寒論(ショウカンロン)、金匱要略(キンキヨウリャク)です。
オンライン診療対応可能
当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。
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大柴胡湯の特徴
大柴胡湯は以下の生薬が含まれます。
- 柴胡(サイコ)
- 半夏(ハンゲ)
- 黄芩(オウゴン)
- 芍薬(シャクヤク)
- 大棗(タイソウ)
- 枳実(キジツ)
- 生姜(ショウキョウ)
- 大黄(ダイオウ)
大柴胡湯の対象患者さまについて
効能効果は比較的体力のある人で、便秘がちで、上腹部が張って苦しく、耳鳴り、肩こりなど伴う方の胆石症、胆のう炎、黄疸、肝機能障害、高血圧症、 脳溢血、じんましん、胃酸過多症、急性胃腸カタル、 悪心、嘔吐、食欲不振、痔疾、糖尿病、ノイローゼ、 不眠症です。
使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
体格・体力ともに充実した人で、胸脇苦満※1が強く、便秘する場合に用います。
1)悪心、嘔吐、季肋部の苦満感などを伴う場合。
2)肩こり、頭痛、頭重、めまい、耳鳴りなどを伴う場合。
大柴胡湯の使い方
成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。
大柴胡湯を服用する上での注意点
副作用として間質性肺炎、肝機能障害、黄疸が報告されています。その他、消化器症状(食欲不振、腹痛、下痢)も報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。
大柴胡湯の患者さま負担・薬価について
医療用とされている大柴胡湯としては「ツムラ大柴胡湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は164.25円で1包(2.5g)あたり54.75円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは1478.25円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)
よくあるご質問
- 大柴胡湯にはどんな副作用がありますか?
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詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。
- 大柴胡湯はどんな症状に使われますか?
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便秘がちで上腹部が張って苦しく耳鳴りや肩こりなどを伴うような肝機能障害、高血圧症、胆石症などに使われる漢方薬です。
- 大柴胡湯はドラッグストアで売っていますか?
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ツムラから第二類医薬品として販売されています。ただし安全性を高めるために、一般用医薬品では用法用量を調節していることがあります。詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。
- ほかにどんな漢方薬がありますか?
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漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。
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