漢方薬9「小柴胡湯(ショウサイコトウ)」

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小柴胡湯とは

小柴胡湯の画像

慢性肝炎や慢性胃腸障害、感冒など幅広く使われている漢方薬です。7種類の生薬より構成されており柴胡を主薬としています。同様に 柴胡を主薬として8種類の生薬により構成されている大柴胡湯があり名称に大小の違いがあります。一般に症状が「激しいか緩和か」、「実証か虚証か」により相対する処方に大小の名が冠されており、小柴胡湯が大柴胡湯よりも症状が緩和で虚証の傾向の者に用いられることを表しています。
熱を取る生薬や胃腸機能を改善する生薬、気の巡りを整える生薬で構成されています。
出典は張仲景(チョウチュウケイ)が著した傷寒論(ショウカンロン)、金匱要略(キンキヨウリャク)です。

オンライン診療対応可能

当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

下記のいずれかのボタンからお申込みください。

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小柴胡湯の特徴

小柴胡湯は以下の生薬が含まれます。

  • 柴胡(サイコ)
  • 半夏(ハンゲ)
  • 黄芩(オウゴン)
  • 大棗(タイソウ)
  • 人参(ニンジン)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 生姜(ショウキョウ)

小柴胡湯の対象患者さまについて

効能効果は1.体力中等度で上腹部がはって苦しく、舌苔を生 じ、口中不快、食欲不振、時により微熱、悪心などのあるものの次の諸症: 諸種の急性熱性病、肺炎、気管支炎、気管支喘息、 感冒、リンパ腺炎、慢性胃腸障害、産後回復不全 2.慢性肝炎における肝機能障害の改善です。

使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
体力中等度の人で胸脇苦満のある場合に用いる。
1)熱性疾患では食欲不振、口中不快感などを伴う場合。
2)胸脇苦満の認められる諸種慢性疾患。(効能・効果参照)
3)食欲不振、全身倦怠感などを伴う諸種慢性疾患。効能・効果参照)
4)虚弱な小児に用いる。

小柴胡湯の使い方

成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。

小柴胡湯を服用する上での注意点

本処方は間質性肺炎の報告があります。早期に適切な処置を行わない場合、死亡等の重篤な転帰になる場合もございます。空咳、発熱、呼吸困難等が現れた場合はすぐ服用を中止し、医師へ相談ください。
また、以下の患者様は投与禁忌です。

  • インターフェロン製剤を投与中の患者さま(併用禁忌)
  • 肝硬変、肝癌の患者さま(間質性肺炎が起こり、死亡等の重篤な転帰に至ることがあります。)
  • 慢性肝炎における肝機能障害で血小板数が10万/㎜³以下の患者さま(肝硬変が疑われる)

重大な副作用として間質性肺炎、偽アルドステロン症、ミオパチー、肝機能障害、黄疸が報告されています。その他、過敏症(発疹、掻痒、蕁麻疹等)、消化器症状(便秘、食欲不振、胃部不快感、嘔吐、悪心、腹痛、下痢等)、泌尿器(血尿、残尿感、膀胱炎、頻尿、排尿痛)が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。

小柴胡湯の患者さま負担・薬価について

医療用とされている小柴胡湯としては「ツムラ小柴胡湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は220.50円で1包(2.5g)あたり73.5円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは1984.5円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)

よくあるご質問

小柴胡湯にはどんな副作用がありますか?

詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。

小柴胡湯はどんな効果がありますか?

慢性肝炎における肝機能障害や慢性胃腸障害、感冒、気管支炎などに効果が期待できる漢方薬です。

小柴胡湯はドラッグストアで売っていますか?

ツムラから第二類医薬品として販売されています。ただし安全性を高めるために、一般用医薬品では用法用量を調節していることがあります。詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。

ほかにどんな漢方薬がありますか?

漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。

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