五積散とは
寒冷や湿気の影響によって起こる腰痛や下腹部痛、下肢の痛みに使用される漢方薬です。上記の症状で貧血気味で上半身が熱し、下半身だけ冷えるような方や月経不順や月経困難があるような方に良いと言われています。気、血、痰、寒、食の五積(体内にこれら五つの病毒が鬱積することをいう)を治すという意味で名付けられました。
温める生薬、気を巡らす生薬、体内の水分バランスを整える生薬、痛みを取り去る生薬、胃腸機能を整える生薬などで構成されている漢方薬です。
オンライン診療対応可能
当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。
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五積散の特徴
五積散は以下の生薬が含まれます。
- 蒼朮(ソウジュツ)
- 陳皮(チンピ)
- 当帰(トウキ)
- 半夏(ハンゲ)
- 茯苓(ブクリョウ)
- 甘草(カンゾウ)
- 桔梗(キキョウ)
- 枳実(キジツ)
- 桂皮(ケイヒ)
- 厚朴(コウボク)
- 芍薬(シャクヤク)
- 生姜(ショウキョウ)
- 川芎(センキュウ)
- 大棗(タイソウ)
- 白芷(ビャクシ)
- 麻黄(マオウ)
五積散の対象患者さまについて
効能効果は慢性に経過し、症状の激しくない次の諸症:胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、冷え症、更年期障害、感冒です。
使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
体力中等度前後の人で、寒冷や湿気に侵されて、腰痛、下腹部痛、下肢の痛みなどを訴える場合に用いる。
1)貧血気味で、上半身が熱し下半身の冷える場合。
2)月経不順や月経困難などのある婦人。
五積散の使い方
成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。
五積散を服用する上での注意点
重大な副作用として偽アルドステロン症、ミオパチーが報告されています。その他、過敏症(発疹、発赤、掻痒等)、消化器(食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、下痢等)、自律神経系(不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等)、泌尿器(排尿障害等)が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。
五積散の患者さま負担・薬価について
医療用とされている五積散としては「ツムラ五積散エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は100.50円で1包(2.5g)あたり33.5円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは904.5円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)
よくあるご質問
- 五積散にはどんな副作用がありますか?
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詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。
- 五積散はどんな効果がありますか?
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寒冷や湿気の影響によって起こる腰痛や下腹部痛、下肢の痛みに効果がある漢方薬です。
- 五積散はドラッグストアで売っていますか?
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クラシエから第二類医薬品として販売されています。詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。
- ほかにどんな漢方薬がありますか?
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漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。
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