補中益気湯とは
補中益気湯の出典は内外傷弁感論です。内外傷弁惑論とは1249年の金時代に李東垣(リトウエン)によって書かれた医学書です。李東垣(リトウエン)は治療において消化器系の機能向上を重視していました。補中益気湯だけでなく暑気あたりなどで使われる清暑益気湯も出典されています。
補中益気湯の名称の由来について、処方名の中にある「中」とは消化管のことを指しています。また、「気」は補中益気湯では摂食摂取によって得られる元気のことを意味します。すなわち補中益気とは中を補って気を益すのことであり、低下した消化吸収機能を改善し、元気を益す薬効のことから名付けられた漢方のことを指します。
別名「医王湯」とも呼ばれています。多汗症にも効能効果があり、元気がなく汗がダラダラと出てしまうような場合にもご使用いただける処方です。
オンライン診療対応可能
当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。
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補中益気湯の特徴
補中益気湯は以下の生薬が含まれます。
- 人参(ニンジン)
- 蒼朮(ソウジュツ)
- 黄耆(オウギ)
- 当帰(トウキ)
- 陳皮(チンピ)
- 大棗(タイソウ)
- 柴胡(サイコ)
- 甘草(カンゾウ)
- 生姜(ショウキョウ)
- 升麻(ショウマ)
補中益気湯の効果について
(効能効果)
消化機能が衰え、四肢倦怠感著しい虚弱体質者の次の諸症:
夏やせ、病後の体力増強、
結核症、食欲不振、胃下垂、感冒、痔、脱肛、子宮下垂、陰萎、半身不随、多汗症
(使用目標)
比較的体力の低下した人が、全身倦怠感、食欲不振などを訴える場合に用います。
1)虚弱体質、結核症などの慢性疾患で上記症状を呈する場合。
2)術後、病後、産後、高齢者の虚弱(フレイル)などで衰弱している場合。
3)咳嗽、微熱、盗汗、動悸などを伴う場合。
補中益気湯の使い方
成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。
補中益気湯を服用する上での注意点
主な副作用として間質性肺炎、偽アルドステロン症、ミオパチー、肝機能障害、黄疸の報告がございます。また、過敏症(発疹、蕁麻疹)や消化器症状(食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐)の報告がございます。
いつもの体調と違うような症状が出た場合は一度、服用を中止してご相談ください。
補中益気湯の患者さま負担・薬価について
医療用とされている補中益気湯としては「ツムラ補中益気湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は168.75円で1包(2.5g)あたり56.25円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは1518.75円の薬剤費となります(薬剤費のみの計算です)
よくあるご質問
- 補中益気湯はドラッグストアで売っていますか?
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ドラッグストアでも販売されています。ただし医療用医薬品と一般用医薬品では用法用量が異なります。これは安全性をより高めるために服用量を調整しているためです。
- 補中益気湯の効果を教えてください。
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機能や活力を補う漢方で、多汗症や、食欲不振、病後の体力増強などに効果があります。免疫機能の改善や感染時の体力低下時にもお使いいただけます。
- 補中益気湯にはどんな副作用がありますか?
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詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。
- ほかにどんな漢方薬がありますか?
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漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。
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