桂枝加竜骨牡蛎湯とは
虚弱で疲労しやすく倦怠感のある方で神経衰弱の症候が見られるケースに使用される漢方薬です。その他にも性的神経衰弱にも使用されます。「気」を全身に巡らせながら温め、病気に対する防御能力を高める桂枝湯に神経を安らかにする生薬である竜骨と牡蛎で構成されています。
桂枝湯に竜骨と牡蛎の二味の生薬を加味しており、処方名はこれを簡略化して付けられています。出典は中国・後漢時代の金匱要略(キンキヨウリャク)です。
オンライン診療対応可能
当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。
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桂枝加竜骨牡蛎湯の特徴
桂枝加竜骨牡蛎湯は以下の生薬が含まれます。
- 桂皮(ケイヒ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 大棗(タイソウ)
- 牡蛎(ボレイ)
- 竜骨(リュウコツ)
- 甘草(カンゾウ)
- 生姜(ショウキョウ)
桂枝加竜骨牡蛎湯の対象患者さまについて
効能効果は下腹直腹筋に緊張のある比較的体力の衰えているものの次の諸症: 小児夜尿症、神経衰弱、性的神経衰弱、遺精、陰萎です。
使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
体質虚弱な人で、やせて顔色悪く、神経過敏あるいは精神不安などを訴える場合に用いる。
1)陰萎、遺精などを訴える場合。
2)易疲労感、盗汗、手足の冷えなどを伴う場合。
3)腹部が軟弱無力で臍傍に大動脈の拍動を触知する場合。
桂枝加竜骨牡蛎湯の使い方
成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。
桂枝加竜骨牡蛎湯を服用する上での注意点
重大な副作用として偽アルドステロン症、ミオパチーが報告されています。その他、過敏症(発疹、発赤、掻痒等)が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。
桂枝加竜骨牡蛎湯の患者さま負担・薬価について
医療用とされている桂枝加竜骨牡蛎湯としては「ツムラ桂枝加竜骨牡蛎湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は103.50円で1包(2.5g)あたり34.5円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは931.5円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)
よくあるご質問
- 桂枝加竜骨牡蛎湯にはどんな副作用がありますか?
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詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。
- 桂枝加竜骨牡蛎湯はどんな効果がありますか?
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やせ型で虚弱な人の神経衰弱に効果が期待できる漢方薬です。
- 桂枝加竜骨牡蛎湯はドラッグストアで売っていますか?
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ツムラから第二類医薬品として販売されています。ただし安全性を高めるために、一般用医薬品では用法用量を調節していることがあります。詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。
- ほかにどんな漢方薬がありますか?
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漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。
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記事制作者
小西真絢(巣鴨千石皮ふ科)
「巣鴨千石皮ふ科」院長。日本皮膚科学会認定専門医。2017年、生まれ育った千石にて 「巣鴨千石皮ふ科」 を開院。
2児の母でもあり、「お肌のトラブルは何でも相談できるホームドクター」を目指しています。