- 自分で液体窒素を購入し、いぼを取ることはできますか?
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液体窒素はインターネット通販などでも購入できますし、購入した液体窒素でいぼの除去を試みる方もいるようです。
しかし、いぼを自分で除去するのはやめてください。二次感染で症状が悪化したり、ウイルスが広がっていぼが増えたりするおそれがあります。また、液体窒素によって健康な皮膚を傷つけてしまう可能性も否定できません。
皮膚科なら液体窒素スプレー以外の治療も選択できますので、お気軽にご相談ください。
- 冷凍凝固療法で、綿棒を使う場合と液体窒素スプレーを使う場合の違いは何ですか?
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綿棒を使えば、大きないぼも小さないぼも治療できます。しかし、治療時の痛みが強く、治療から数日間痛みや腫れが続くこともあります。
スプレーは、ピンポイントで患部に窒素を当てるのが難しく、強さの調節も簡単ではありません。しかし、比較的痛みが少ないため小さなお子さまでも治療を続けやすいです。
- いぼを液体窒素で取るときの痛みを和らげる方法はありますか?
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いぼを液体窒素で取るときの痛みを和らげる方法は、残念ながらありません。痛みに敏感な方や幼いお子さまには痛みの少ないその他の治療方法をご提案しますので、診察時にご相談ください。
- 液体窒素を当てたところがかさぶたになっています。はがしてもいいですか?
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治療後にできたかさぶたは、自然にはがれるまでそっとしておいてください。
無理にはがすとウイルスが広がり、いぼが増えるおそれがあります。
- いぼを取るのは、液体窒素とレーザーのどちらがいいですか?
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日本皮膚科学会による「尋常性疣贅診療ガイドライン 2019(第 1 版)」では、液体窒素による治療は推奨度Aとされていますが、レーザーによる治療は推奨度Bとされています。
これは、レーザー治療の有効性にばらつきがあることが原因の一つのようです。
ただ、ほかの治療で十分な効果が得られないいぼの治療については「(レーザー治療が)選択肢の一つとして推奨できる」とされています。
- いぼをコールドスプレーで取ることはできますか?
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打撲や捻挫時の応急処置に使うコールドスプレーや筋肉のほてりなどに使用するアイシングスプレーの冷却温度は、液体窒素スプレーほど低くありません。そのため、十分な治療効果は得られないと考えられます。
なお、コールドスプレーやアイシングスプレーは、そもそもいぼの治療のために開発されたものではありません。使い方を誤ると凍傷などほかの皮膚障害をまねくおそれがあるため、いぼ治療のために使用するのは避けてください。
- 液体窒素の場合、いぼが取れるまでにどれくらいの日数がかかりますか?
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いぼの状態などにより治療にかかる日数は変わるため、一概にいうことはできません。
ただ、皮膚の薄い部分にできたいぼの場合は、2~3回(1~2ヵ月)の治療で治ることもあります。
一方、手のひらや足の裏など皮膚が厚い部分やいぼがもぐりこんだようになっている場合は、治るまでに数ヵ月かかることもあります。