麻杏甘石湯とは
気管支ぜんそくの方で咳嗽が強く、粘稠で切れにくい痰を伴う場合に使用される漢方です。麻黄、杏仁、甘草、石膏の4種の生薬から構成されている処方であり、原典の『傷寒論』では、麻黄杏仁甘草石膏湯と生薬名を羅列して処方名としていましたが、慣用的に個々の生薬名から一文字ずつ取っ て簡略化して処方名としています。炎症を取る生薬や気道の水の偏在を除く生薬、鎮咳去痰を行う生薬で構成されています。
出典は紀元3世紀頃に張仲景(チョウチュウケイ)によって著された傷寒論(ショウカンロン)です。
オンライン診療対応可能
当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。
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麻杏甘石湯の特徴
麻杏甘石湯は以下の生薬が含まれます。
- 麻黄(マオウ)
- 杏仁(キョウニン)
- 石膏(セッコウ)
- 甘草(カンゾウ)
麻杏甘石湯の対象患者さまについて
効能効果は小児ぜんそく、気管支ぜんそくです。
使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
比較的体力のある人で、咳嗽が強く、口渇、自然発汗、熱感 などがあり、喘鳴、呼吸困難などを訴える場合に用いる。
1)粘稠でやや切れにくい痰を伴う場合。
2)小児に適用されることが多い。
麻杏甘石湯の使い方
成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。
麻杏甘石湯を服用する上での注意点
重大な副作用として偽アルドステロン症、ミオパチーが報告されています。その他、自律神経系(不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等)、消化器症状(食欲不振、胃部不快感、嘔吐、悪心、軟便、下痢等)、泌尿器(排尿障害等)が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。
麻杏甘石湯の患者さま負担・薬価について
医療用とされている麻杏甘石湯としては「ツムラ麻杏甘石湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は81.00円で1包(2.5g)あたり27円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは729円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)
よくあるご質問
- 麻杏甘石湯にはどんな副作用がありますか?
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詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。
- 麻杏甘石湯はどんな効果がありますか?
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気管支ぜんそくの方で咳嗽が強く、粘稠で切れにくい痰を伴う場合に効果がある漢方薬です。
- 麻杏甘石湯はドラッグストアで売っていますか?
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ツムラから第二類医薬品として販売されています。ただし安全性を高めるために、一般用医薬品では用法用量を調節していることがあります。詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。
- ほかにどんな漢方薬がありますか?
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漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。
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