- リンデロンVと同じ成分の市販薬はありますか?
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あります。市販されている医薬品のなかには、医療用のリンデロンV軟膏・クリーム・ローションと同成分・同濃度のものがあります。また、リンデロンVと同じストロングクラスの別の成分が配合された市販薬も販売されています。 
 ただし、ステロイド外用薬の使用には細心の注意が必要です。市販薬の使用で症状が悪化する場合、あるいは5~6日ほど使用しても症状が良くならない場合は使用をやめ、診察を受けることをおすすめします。
- 保湿剤と併用するときは、どちらを先に塗ればいいですか。
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保湿剤を塗ったあと、湿疹などの症状がある部分のみにリンデロンVを塗布してください。ステロイド外用剤を塗ったあとに保湿剤を塗ると、ステロイド外用剤が症状のない部分にまで塗り広げられてしまうおそれがあるからです。 
- リンデロンVとリンデロンVG、リンデロンDP、リンデロンAは何が違うの?
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有効成分とステロイドの強さ、適応症などが異なります。 医薬品名 成分 ステロイドの強さ リンデロンV ベタメタゾン吉草酸エステル ストロング(強い) リンデロンVG ベタメタゾン吉草酸エステル+ゲンタマイシン硫酸塩(抗生物質) ストロング(強い) リンデロンDP ベタメタゾンジプロピオン酸エステル ベリーストロング(とても強い) リンデロンA ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム+フラジオマイシン硫酸塩(抗生物質) ウィーク(弱い)相当 このように、成分もステロイドの強さも異なりますので、相互に代用するのは避けてください。 - 塗り忘れた場合はどうすればいいの?
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塗り忘れた場合は、気が付いたタイミングで塗布してください。ただし、次の塗る時間が近い場合は忘れた1回分は塗らず、次に塗る時間になってから塗ってください。なお、塗る量は1回分のみです。2回分を塗る必要はありません。 
 - 水虫のかゆみにリンデロンVを使ってもいいですか?
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水虫のような真菌感染症にリンデロンVを使うと、症状が悪化するおそれがあります。そのため、自己判断で水虫症状のある部分にリンデロンVを塗るのは避けましょう。水虫の治療には専用の治療薬がありますので、お悩みの場合はご相談ください。 
 - リンデロンVを塗ってはいけない場所はありますか?
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原則として、皮膚感染をともなう湿疹・皮膚炎には使用できません。やむを得ず使用する場合は、あらかじめ適切な抗菌薬や抗真菌薬による治療を行うか、またはこれらとの併用を考慮しますので、自己判断で使用するのはやめてください。 
 また、リンデロンVは眼科用薬ではないため、目のなかに塗るのも避けてください。万が一目に入ってしまった場合はすぐに水で洗い流し、痛みや違和感が残る場合は眼科を受診してください。
 なお、リンデロンVに限らず、外用薬は処方時に指示された部位以外には塗布しないでください。使用部位が不明な場合は、お気軽にお問い合わせください。
 - リンデロンVは虫刺されに効果はありますか?
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リンデロンVは、虫刺されや虫刺され後の腫れにも適応があります。 
 ただ、症状や使用部位によってはリンデロンV以外の薬剤のほうが適している場合もあります。使用する前に、念のためご相談ください。
 - リンデロンVは男性の陰部に使用しても大丈夫ですか?
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リンデロンVは、男性の陰部の炎症などに処方されることもあります。診断を受けて処方されたものについては、指示通りに塗布してください。 
 ただし、陰部はほかの部位に比べて皮膚の厚さが薄いため、ステロイドの吸収率が高くなります。また、陰部のかゆみや炎症などの原因は多岐にわたります。自己判断で使用するとかえって症状が悪化する場合もあるため、必ず指示に従って使用してください。
 - リンデロンVは蕁麻疹に効果はありますか?
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リンデロンVは、蕁麻疹に使われることもあります。 
 ただし、蕁麻疹の程度や部位によっては、リンデロンV以外の薬剤のほうが適している場合もあります。また、蕁麻疹の原因がアレルギーの場合は、原因物質を特定・除去しなければ根本的な改善には至りません。
 できるだけ早く受診して、症状に応じた治療を受けるようにしましょう。
 - リンデロンVはヘルペスに効果はありますか?
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ヘルペスは、ウイルス感染症の一種です。 
 しかし、リンデロンVおよびリンデロンVGはウイルス感染症に適応がなく、効果も期待できません。
 誤って使用するとかえって症状が悪化するおそれがあるため、ヘルペスが疑われる場合は絶対に使用しないでください。
 - リンデロンVは唇に塗っても大丈夫ですか?
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虫刺されなどで炎症がひどい場合は、たとえ唇であってもリンデロンVが処方される可能性はあります。 
 しかし、唇はステロイドの吸収率が高い部位です。また、リンデロンVの強さは、5段階のうち上から3番目のストロングクラスです。医師の指示なく使うと副作用が発現することもあるため、自己判断で使用するのはおすすめできません。
 


















 
      







 
          