漢方薬35「四逆散(シギャクサン)」

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四逆散とは

四逆散の画像

イライラ、不眠、抑うつ感の精神神経症状と併せて腹痛や腹部膨満感などの症状がある方に使用される漢方薬です。また、神経質な方の気管支炎や胃炎に使用されます。
出典は張仲景(チョウチュウケイ)が記した、中国医学の古典である傷寒論(ショウカンロン)です。
四逆とは、四肢が逆冷(本来温まるべきものが温まらないで冷える) することで、消化器の炎症に伴い現れる、本方の適応する病態に基づいて名付けられています。

オンライン診療対応可能

当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

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四逆散の特徴

四逆散は以下の生薬が含まれます。

  • 甘草(カンゾウ)
  • 芍薬(シャクヤク)
  • 柴胡(サイコ)
  • 枳実(キジツ)

四逆散の対象患者さまについて

比較的体力のあるもので、大柴胡湯証と小柴胡湯 証との中間証を表わすものの次の諸症: 胆嚢炎、胆石症、胃炎、胃酸過多、胃潰瘍、鼻カタル、気管支炎、神経質、ヒステリーです。
使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
体力中等度もしくはそれ以上の人で、胸脇苦満、腹直筋の攣急があり、イライラ、不眠、抑うつ感などの精神神経症状を訴える場合に用いる。
1)腹痛、腹部膨満感、動悸などを伴う場合。

四逆散の使い方

成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。

四逆散を服用する上での注意点

重大な副作用として偽アルドステロン症、ミオパチーが報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。

四逆散の患者さま負担・薬価について

医療用とされている四逆散としては「ツムラ四逆散エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は126.00円で1包(2.5g)あたり42円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは1134円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)

よくあるご質問

四逆散にはどんな副作用がありますか?

詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。

四逆散はどんな効果がありますか?

イライラ、不眠、抑うつ感の精神神経症状と併せて腹痛や腹部膨満感のある方に効果が期待できる漢方薬です。

四逆散はドラッグストアで売っていますか?

一般用医薬品でも販売されているようです。詳しくは各販売店舗にご確認ください。

ほかにどんな漢方薬がありますか?

漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。

» 漢方薬の詳細はこちら

 

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