痛い

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痛い症状

うおの目

うおのめは、足の特定の場所に継続的に圧力がかかって発症します。 うおのめは肥厚した部分にさらに圧がかかり硬くなり、芯をもっているため、歩くたびに刺激されて痛みがあります。
また、足の裏によくできるのが足底疣贅(そくていゆうぜい)というイボで、これをうおのめと勘違いすることがあります。しかしこれは、イボウイルス性の腫瘍であり、知らずに削って広がることもありますので、この鑑別をきちんとするためにも受診をお勧め致します。

巻き爪・陥入爪

巻き爪とは、足指の爪先端が内側に向けて湾曲し、巻き込んだ状態のことです。時には炎症を伴い、激しく痛むこともあります。こうなると靴が履けなくなったり、爪がうまく切れなくなったりします。痛みがひどいと、正しい姿勢で歩けなくなり、肩こりや腰痛などを招くこともあります。また、爪の両端が指の肉に深く食い込んだ状態を「陥入爪」と言います。食い込んだ周囲には、よく痛みや赤み、炎症がみられます。雑菌が侵入して化膿を起こすこともあり、すると痛みはいっそう強くなります。
巻き爪・陥入爪の原因としては、パンプスやヒールなどの先端が細い窮屈な靴、不適切な爪の切り方(深爪)、つま先に大きな負担のかかる運動やスポーツ、加齢による爪の肥厚と乾燥などが挙げられます。

帯状疱疹

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって発症しますので、水痘(水ぼうそう)を経験した人にだけ起こります。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経節に潜んでおり、加齢や疲労、ストレスなどが引き金となってウイルスに対する抵抗力が低下すると、潜伏していたウイルスは再び活動を始めて増殖し、神経を伝って皮膚に達し、帯状疱疹として発症します。このとき炎症は、皮膚と神経の両方で起こっています。
症状はピリピリした痛みや皮膚の違和感から始まり、しばらくするとその部分が赤い斑点になり、やがて帯状の水ぶくれになって、神経痛のような強い痛みを伴うようになります。体に帯状疱疹ができた場合は、体半分の肋骨に沿って水ぶくれや赤みが帯状にみられます。
帯状疱疹の治療には、ウイルスの増殖を阻止して治癒を早める抗ウイルス薬や対症療法として消炎鎮痛薬が用いられます。早めに服用することが大切です。

蜂窩織炎

皮膚の下に細菌が感染して腫れる疾患です。激しい疼痛を伴います。多くの場合抗生剤と痛み止めの内服で治療しますが切開して膿を出す処置が必要な方もまれにいます。
また時々痛風の発作と鑑別が必要になります。

ひょうそ

ひょうそとは、手足の爪周囲の小さな傷から細菌などが入り込み、炎症が生じている状態で、正式には化膿性爪囲炎と言います。傷やかぶれ、巻爪などが原因となります。爪の周囲が赤く腫れて痛み、炎症が進むと膿が溜まったり、指先の関節が腫れて曲がらなくなったりすることもあります。治療としては、原因菌に適した抗菌薬の塗り薬や内服薬を使用します。膿が溜まって白くなっているようなら、切開のうえ膿を出すこともあります。

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記事制作者

小西真絢(巣鴨千石皮ふ科)

「巣鴨千石皮ふ科」院長。日本皮膚科学会認定専門医。2017年、生まれ育った千石にて 「巣鴨千石皮ふ科」 を開院。
2児の母でもあり、「お肌のトラブルは何でも相談できるホームドクター」を目指しています。