中高生の脱毛は皮膚科が安心!思春期の肌に優しい選択を

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思春期の脱毛は肌の状態に注意が必要

思春期の中高生にとって、ムダ毛は大きな悩みの一つです。

最近は、学生向けの脱毛プランを導入しているエステサロンやクリニックも増えてきており、実際に脱毛の施術を受けている方も少なくありません。

しかし、思春期はホルモンバランスの影響で肌がとても敏感になっています。
そのため、施術のタイミングを見極めることがとても大切です。

思春期の脱毛で特に注意が必要な肌トラブル

ニキビ

思春期になると、成長ホルモンや性ホルモンの分泌が活発になり、皮脂の分泌量が多くなります。
皮脂の分泌量が過剰になると、毛穴が詰まったりアクネ菌(ニキビの原因菌)が増殖しやすくなったりするため、ニキビができやすくなります。

ニキビにはいくつかの種類・状態がありますが、炎症を起こしているニキビ(赤ニキビ)や化膿して膿が溜まっているニキビ(黄ニキビ)は、レーザーを照射すると症状が悪化したり色素沈着したりするリスクが高いため、脱毛の施術は避けなければなりません。
赤ニキビや黄ニキビの数が少ない場合は、その部分のみ避けて施術することも可能ですが、ニキビの数が多い場合や広範囲にニキビが広がっている場合は施術を見合わせることもあります。

炎症を起こしていないニキビ(白ニキビ・黒ニキビ)やニキビ跡については施術可能な場合が多いですが、広範囲にニキビができている場合は治療を優先することもあります。

日焼け

学校の授業や行事などで屋外で過ごす時間が長くなると、日焼け止めを塗っても肌が焼けてしまうことがあります。

日焼けをすると紫外線の影響で肌のバリア機能が低下し、肌の乾燥をまねきやすくなります。
乾燥した肌にレーザーを照射すると、乾燥がさらに進んだり痛みを強く感じたりすることもあるため、肌の状態が落ち着くまで施術を延期することもあります。

たとえ脱毛が可能な状態でも、日焼けで肌の色が濃くなっている場合はレーザーの出力を落として施術することがあります。
これは施術による肌ダメージやヤケドを防ぐためです。

レーザーの出力が低いと脱毛効果が弱くなるため、十分な効果が得られない可能性があります。

思春期の肌に配慮して医療脱毛を受ける方法

ニキビがある場合は治療を優先

ニキビがある場合は、まずニキビの治療を行い、肌の状態を整えてから医療脱毛を受けるのがおすすめです。

特に赤ニキビや黄ニキビがある場合、ニキビが広い範囲に広がっている場合は、脱毛よりも治療を優先します。

一般的に、思春期のニキビは中学生になる頃から増え始め、高校生ぐらいで悪化のピークを迎えます。
適切な治療をしないとニキビ跡が残ることもあるため、医療脱毛を受けない場合でも早めに皮膚科を受診するほうがよいでしょう。

かつてのニキビ治療は、炎症や化膿を抑えるために抗菌薬を使う治療が主流でしたが、最近は毛穴詰まり(白ニキビや黒ニキビ)を改善する治療薬も開発されています。
治療を続ければ、ニキビができにくくなり肌の状態が安定するため、医療脱毛を受けることも可能になります。

日焼けした肌への施術は避ける

日焼けした肌にレーザーを照射すると、ヤケドや肌トラブルなどのリスクが高くなります。
特に肌が赤くなっている場合やヒリヒリとした痛みがある場合、皮がむけている場合などは、レーザーを照射すると症状が悪化するおそれがあるため、医療脱毛の施術をすることはできません。

日焼けによる肌の炎症が落ち着いても、肌の色が濃くなっている場合は脱毛の施術を避けることがあります。
医療脱毛で用いるレーザーはメラニン色素に反応する性質を持っているため、肌の色が濃い部分(メラニンが集積している部分)に照射すると痛みやヤケドが生じるリスクがあるからです。
また、日焼けで肌が乾燥している場合も、症状によっては施術を避ける必要があります。

当院では、日焼けした肌にも使用できる蓄熱式脱毛器を使用していますが、肌トラブルを避けるためにも紫外線対策や保湿ケアは重要です。

なお、脱毛の施術を行ったあとも、日に焼けるのはできるだけ避けなければなりません。
脱毛後の肌はバリア機能が低下し、大変デリケートになっています。
この状態で紫外線を浴びると、肌が炎症を起こすおそれがあります。

運動などをして血行が良くなると肌に赤みやかゆみが生じる場合もあるため、屋外での運動や野外活動などの行事が予定されている場合は注意が必要です。

思春期に医療脱毛を受けるメリットと知っておくべきデメリット

メリット

医療脱毛を受けると毛量が減るため、自己処理の頻度が低くなります。

カミソリなどで肌が傷ついたり荒れたりするリスクが抑えられるため、肌の状態を良好に保ちやすくなります。
ムダ毛で悩むことも少なくなるため、メンタル面にも良い影響があるでしょう。

また、小中高生は長期休暇など自由に使える時間が多く、学生向けの料金が設定されている場合もあるため、社会人に比べて通いやすい条件が整っているといえます。

なお、医療脱毛は高額だと思われることが多いようですが、長い目で見るとコストパフォーマンスは決して悪くありません。
何回か通院は必要ですが、脱毛が完了すればムダ毛を処理する必要はほとんどないため、時間の節約にもつながります。

デメリット

思春期は成長過程であるため、医療脱毛を受けても施術後に新たな体毛が生えてくることがあります。
また、色が薄く細い産毛はメラニン色素の量が少ないため、レーザーを照射しても思うような脱毛効果が得られず、しばらくすると再び生えてくることもあります。
そのため、繰り返しの施術が必要になる場合もあります。

もっとも、レーザーで破壊された発毛組織が再生することはないため、施術がムダになることはありません。

また、思春期の肌は大人の肌に比べてデリケートなので、施術後の赤みや腫れなどが長く続くことがあります。
肌ダメージを抑えるためには施術前後の日焼けを避けることが重要ですが、学校の授業などで日焼けを避けられないこともあるため、施術スケジュールの調整が必要になる場合もあります。

その他、若い世代の方は大人に比べて施術時の痛みを強く感じる傾向があります。
クリニックによっては希望に応じて麻酔を使用する場合もあるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

思春期の医療脱毛は皮膚科で受けるのがおすすめ

肌の状態に配慮して適切なタイミングで施術を受けられる

思春期はホルモンバランスが急激に変化する時期なので、肌の状態も不安定になりがちです。
また、大人に比べて屋外で活動する時間が長いため、紫外線による肌ダメージも無視できません。

このような思春期特有の肌状態に合わせた施術を行うためには、皮膚科医による診察が不可欠です。

当院では、皮膚科専門医が患者さまの肌や毛の状態を確認したうえで施術の可否を判断します。
ニキビや日焼けなどで施術が難しい場合は保険診療で治療を行い、肌の状態を整えたうえで脱毛を行います。

施術後の肌トラブルにも適切に対応

思春期の肌は大変敏感なので、施術後に肌トラブルが生じることもあります。

脱毛専門クリニックでは、施術後に炎症止めの外用薬などを処方されることもあるようですが、継続的な治療が必要な場合は皮膚科受診をすすめられることが多いようです。

当院は、医療脱毛の施術(自費)・保険診療のいずれにも対応しているため、施術によりヤケドや肌の乾燥、湿疹、毛包炎などの副作用が生じた場合でも保険診療で治療できます。
処方できる薬剤の選択肢も豊富なので、肌トラブルに応じた適切な治療が可能です。

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記事制作者

小西真絢(巣鴨千石皮ふ科)

「巣鴨千石皮ふ科」院長。日本皮膚科学会認定専門医。2017年、生まれ育った千石にて 「巣鴨千石皮ふ科」 を開院。
2児の母でもあり、「お肌のトラブルは何でも相談できるホームドクター」を目指しています。