L-システインとは
読み/英語 | えるしすていん / l-cysteine |
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詳細 | L-システインはハイチオールの成分名(一般名)です。生体内にあるアミノ酸の一種で、さまざまなたんぱく質の構成もかかわっています。体内で合成できるため成人では非必須アミノ酸となっていますが、乳幼児では必須アミノ酸とされています。硫黄を含む「含硫アミノ酸」の一つで独特のにおいがあり、水にはあまり溶けません。栄養素として働くだけでなく、エネルギー産生の促進、皮膚の代謝促進などの作用を持ちます。また、生体内に取り込まれた有害物と直接反応して解毒する作用もあります。医療用医薬品としては、湿疹や中毒疹、薬疹、じん麻疹、尋常性ざ瘡(ニキビ)、多形滲出性紅斑のほか、放射線障害による白血球減少症に適応があります。また、メラニン色素の生成をおさえたり体外排出を促進したりする作用があるため、皮膚科領域ではシミ治療に用いられることもあります(保険適用外)。 |