漢方薬69「茯苓飲(ブクリョウイン)」

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予約なしでも受診可能です
(当院では「診療時間 = 受付時間」です。診療時間内にお越しください。)

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茯苓飲とは

茯苓飲の画像

吐き気や胸やけがある方の胃炎に使われる漢方薬です。
6種類の生薬から構成されており、その主薬である茯苓の名を取って処方名としています。
気を巡らせる生薬や胃腸機能を整える生薬、身体の水分代謝異常を整える生薬で構成されています。
出典は中国後漢時代の名医である張仲景(チョウチュウケイ)によって著された漢方医学の古典である金匱要略(キンキヨウリャク)です。

オンライン診療対応可能

当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

下記のいずれかのボタンからお申込みください。

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茯苓飲の特徴

茯苓飲は以下の生薬が含まれます。

  • 茯苓(ブクリョウ)
  • 蒼朮(ソウジュツ)
  • 陳皮(チンピ)
  • 人参(ニンジン)
  • 枳実(キジツ)
  • 生姜(ショウキョウ)

茯苓飲の対象患者さまについて

効能効果は吐きけや胸やけがあり尿量が減少するものの次の諸症: 胃炎、胃アトニー、溜飲です。

使用目標は以下の通りです。
(使用目標=証)
体力中等度あるいはやや低下した人で、胃内に水分が停滞しているため、胃部膨満感、心窩部振水音、胸やけ、悪心などのある場合に用いる。
1)食欲不振、心悸亢進、尿利減少などを伴う場合。

茯苓飲の使い方

成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。

茯苓飲を服用する上での注意点

副作用として過敏症(発疹、蕁麻疹等)が報告されています。
服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。

茯苓飲の患者さま負担・薬価について

医療用とされている茯苓飲としては「ツムラ茯苓飲エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は162.00円で1包(2.5g)あたり54円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは1458円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)

よくあるご質問

茯苓飲にはどんな副作用がありますか?

詳しくはこちらを参照ください。
症状に気づいた場合は、使用をやめ、処方元の医師や薬剤師にご相談ください。

茯苓飲はどんな効果がありますか?

吐き気や胸やけがある方の胃炎に効果が期待できる漢方薬です。

ほかにどんな漢方薬がありますか?

漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。

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記事制作者

小西真絢(巣鴨千石皮ふ科)

「巣鴨千石皮ふ科」院長。日本皮膚科学会認定専門医。2017年、生まれ育った千石にて 「巣鴨千石皮ふ科」 を開院。
2児の母でもあり、「お肌のトラブルは何でも相談できるホームドクター」を目指しています。