漢方薬70「香蘇散(コウソサン)」

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香蘇散とは

香蘇散の画像

香蘇散は抑うつ傾向がある方の風邪に使用される漢方薬です。出典は中国・宋時代に作られた医書の「和剤局方(わざいきょくほう)です。

5種類の生薬からなり、その主薬である香附子(コウブシ)と蘇葉(ソヨウ)から一文字ずつ取って処方名としました。散は、元は散剤であることを示しています。

オンライン診療対応可能

当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

下記のいずれかのボタンからお申込みください。

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香蘇散の特徴

香蘇散は以下の生薬が含まれます。

  • 香附子(コウブシ)
  • 陳皮(チンピ)
  • 蘇葉(ソヨウ)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 生姜(ショウキョウ)

香蘇散の対象患者さまについて

効能効果は胃腸虚弱で神経質の人の風邪の初期とされています。ふさいだ気分を晴れやかにするような生薬や胃腸機能を整える生薬、温めて発汗させるような生薬が中心となり構成されています。

(使用目標=証)
平素より胃腸虚弱で、抑うつ傾向のある人の感冒の初期に用います。
1)食欲不振や軽度の悪寒、発熱などを伴う場合。
2)葛根湯や麻黄湯などの麻黄剤では食欲不振を起こす場合。

香蘇散の使い方

成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。

香蘇散を服用する上での注意点

副作用として偽アルドステロン症、ミオパチーが報告されています。服用して、いつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。

香蘇散の患者さま負担・薬価について

医療用とされている香蘇散としては「ツムラ香蘇散エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は80.25円で1包(2.5g)あたり26.75円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは722.25円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です)

よくあるご質問

香蘇散はドラッグストアで売っていますか?

薬局でも販売されており、クラシエなどから販売されています。詳しくは各販売店舗にお問い合わせください。

ほかにどんな漢方薬がありますか?

漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。

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記事制作者

小西真絢(巣鴨千石皮ふ科)

「巣鴨千石皮ふ科」院長。日本皮膚科学会認定専門医。2017年、生まれ育った千石にて 「巣鴨千石皮ふ科」 を開院。
2児の母でもあり、「お肌のトラブルは何でも相談できるホームドクター」を目指しています。