- コセンティクスが効かないことってありますか?実際、どれくらい効果があるのですか?
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中等症または重症の局面型皮疹を有する尋常性乾癬および関節症性乾癬の方を対象とした臨床試験では、12週間の治療で治療開始時より症状が75%以上改善した方が8割以上、90%以上改善した方が半数以上いました。
膿疱性乾癬の方を対象とした臨床試験では、16週間の治療で8割以上の方に奏効が認められました。
- 乾癬の生物学的製剤には、どのようなものがありますか?
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尋常性乾癬に適応がある生物学的製剤としては、コセンティクスのほか、レミケード(一般名:インフリキシマブ)、ヒュミラ(一般名:アダリムマブ)、シムジア(一般名:セルトリズマブ)、トレムフィア(一般名:グセルクマブ)、スキリージ(一般名:リサンキズマブ)、イルミア(一般名:チルドラキズマブ)、ステラーラ(一般名:ウステキヌマブ)、トルツ(一般名:イキセキズマブ)、ルミセフ(一般名:ブロダルマブ)、ビンゼレックス(一般名:ビメキズマブ)などがあります。
レミケードは点滴、それ以外はいずれも皮下注射ですが、自己注射できるのはヒュミラ、シムジア、コセンティクス、トルツ、ルミセフ、ビンゼレックスのみです。
また、いずれも尋常性乾癬には適応がありますが、その他の疾患については適応がない場合もあります。
投与間隔も各薬剤で異なりますので、ご承知ください。
- コセンティクスの副作用を教えてください。
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コセンティクスの副作用として報告が多いのは、上気道感染やカンジダ症、蕁麻疹などです。
重大な副作用として報告されているものとしては、重篤な感染症や過敏症、炎症性腸疾患などがあります。
ただ、これらの副作用があらわれるのはコセンティクスを使用している方のごく一部にすぎません。コセンティクスの使用にともない気になる症状があらわれた場合は、早めに受診して診察を受けてください。
- コセンティクスの値段を教えてください。
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コセンティクスの薬価は以下のとおりです。
コセンティクス皮下注75mgシリンジ0.5mL:40144円
コセンティクス皮下注150mgペン1mL:74472円
コセンティクス皮下注300mgペン2mL:138249円
非常に高額ですが、高額療養費制度を利用すれば支払額を抑えられますし、医療費控除を利用すれば所得税の控除を受けられます。
なお、高額療養費制度の利用方法などは、加入している医療保険(保険者)にお問い合わせください。医療保険の問い合わせ先は、医療保険症などに記載されています。
- コセンティクスを打ち始めてどれくらいで効果が出ますか?また、いつまで打つのですか?
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コセンティクスは、通常治療を始めて16週間以内に効果が得られるとされています。
一方、治療の継続期間については個人差があるため一概にはいえません。ただし、自己判断で治療を中断すると、コセンティクスで抑えられていた症状があらわれるおそれがあります。
治療に不安がある場合・継続が困難な場合などは遠慮なくご相談ください。
- コセンティクスを打ち忘れたらどうすればいいですか?
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コセンティクスを注射し忘れ、予定日から5日以内に気づいた場合は、気がついた時点で注射をしてください。
6日間以上過ぎている場合は、医師に連絡して指示に従ってください。
なお、打ち忘れても2回分を一度に使用しないでください。