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桂枝加黄耆湯とは
体力・気力が衰え、風邪を引き易い体質で、自然発汗が多いものに適応となります。
出典は漢方の古典と言われる中国の医書の金匱要略(キンキヨウリャク)に収載されている薬方です。桂枝湯に黄耆を加えた処方で名前の由来にもなっております。
桂枝加黄耆湯の医療用漢方製剤は東洋薬行のエキス製剤のみが承認されています。
オンライン診療対応可能
当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。
- 下記のいずれかのボタンからお申込みください。
桂枝加黄耆湯の特徴
桂枝加黄耆湯は以下の生薬が含まれます。
- 芍薬(シャクヤク)
- 黄耆(オウギ)
- 桂枝(ケイシ)
- 大棗(タイソウ)
- 甘草(カンゾウ)
- 生姜(ショウキョウ)
桂枝加黄耆湯の効果について
(効能効果)
体力が衰えているもののねあせ、あせも
(使用目標)
虚弱な人(体力が弱っている)人の多汗症・寝汗・風邪や皮膚に湿気のある体質の小児ストロフィルス・水いぼ・とびひ等の湿性皮膚病に応用されることがあります。
桂枝加黄耆湯の使い方
成人の場合、1日合計6.0gを3回に分割して空腹時に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。
桂枝加黄耆湯を服用する上での注意点
重大な副作用として、偽アルドステロン症(低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等)、ミオパチー(脱力感、四肢痙攣、麻痺等)や過敏症(発疹、発赤、搔痒等)があらわれることが添付文書に記載されています。
また、甘草含有製剤・グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤との併用に注意することが添付文書に記載されております。以下にあてはまる薬と併用する場合には注意が必要です。
- 甘草含有製剤:芍薬甘草湯・補中益気湯・抑肝散等
- グリチルリチン酸及び塩類を含有する製剤
桂枝加黄耆湯の患者さま負担・薬価について
医療用とされている桂枝加黄耆湯としては「〔東洋〕桂枝加黄耆湯エキス細粒」のみとなっております。1日薬価は90.60円で1包(2.0g)あたり30.2円です。1日3包で30日処方された場合、3割負担の患者さまでは815.40 円の薬剤費となります(薬剤費のみの計算です)