いぼ治療薬「薏苡仁(ヨクイニン)」

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薏苡仁(ヨクイニン)とは?

薏苡仁(ヨクイニン)の写真

薏苡仁(ヨクイニン)はイネ科に属するハトムギの種皮を除いた成熟種子を乾燥した生薬です。生薬とは自然に存在する植物・動物・鉱物などで薬として使用されるものをいいます。薏苡仁は中国古代の薬物書である『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』(約2000年前に成立したといわれています)にも収載されている生薬で、漢方医学では非常に長い使用経験があります。もともとは関節痛・神経痛、むくみ、化膿症状などに使われていました。いぼの治療に薏苡仁を使うのは日本独自の使用法で、江戸時代に始められたといわれており、『青嚢瑣探(せいのうさたん)』等の医学書籍に記載されています。

ハトムギの名前の由来として、「鳩が好んで食べる」ことからハトムギと呼ばれるようになったという説が有名です。実際に鳩はハトムギの種子が好きなようで、それを食べるために穂先に鳩がとまるため、ハトムギの茎は鳩の重みで倒れてしまうことが多いようです。

他に「八斗(はっと)麦」からきているという説もあります。八斗というのは昔の体積の単位で、現在の単位に直すと約144リットルとなります。実際に144リットルもあるかどうかはともかくとして、それくらいたくさん収穫できるということから「八斗麦」と言われるようになったのだそうです。

薏苡仁(ヨクイニン)の特徴

薏苡仁(ヨクイニン)はウイルス感染による疣贅(いぼ)に使用されます。「NK細胞を活性化する」「細胞障害性T細胞を活性化する」など、免疫機能を活性化するという報告もありますが、その効くメカニズムはよく分かっていません。

日本皮膚科学会の尋常性疣贅診療ガイドライン2019では、薏苡仁(ヨクイニン)の内服によるいぼ治療は推奨度:B「行うことを推奨する」とされています。

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薏苡仁(ヨクイニン)の対象患者

通常、扁平疣贅、尋常性疣贅の治療に用いられます。
顔にいぼがある場合、液体窒素による色素沈着が残る可能性も否定できません。そこで当院ではまず薏苡仁(ヨクイニン)の内服による治療を試みることが多いです。

薏苡仁(ヨクイニン)の投与方法と投与スケジュール

通常、成人は1日9-18錠あるいは3-6gを3回に分けて内服します。
漢方は食前に内服しますが、食後になってしまっても問題はありません。
味は錠剤、散剤ともにわずかに甘くとても飲みやすい味になっています。小さいお子様はお菓子感覚でラムネのようにボリボリとかじって食べてくれます。

薏苡仁(ヨクイニン)の使用上の注意

主な副作用として発疹、発赤、かゆみ、蕁麻疹、胃部不快感、下痢などが報告されています。このような症状に気づいたらご相談ください。

薏苡仁(ヨクイニン)のの患者さま負担・薬価について

散剤(粉薬)の場合 97.8円/日 2738.4円/4週 3割負担なら29.3円/日 821.5円/4週
錠剤の場合 106.2円/日 2973.6円/4週 3割負担なら31.9円/日 892.1円/4週

よくあるご質問

治療にどのくらいの期間必要ですか?

部位や状態によって異なっておりますが、1-2ヶ月は様子をみることをお勧めします。また足底のいぼ等では特に時間を有することもあります。
尋常性疣贅診療ガイドライン2019(第1版)では3ヶ月を目途に治療方法を変更、時には元の治療に戻ることで治療効果が高まる場合もあるとされています。

ヨクイニンと薏苡仁湯(よくいにんとう)は同じお薬ですか?

薏苡仁湯は薏苡仁以外に当帰・麻黄・白朮(または蒼朮)・芍薬・桂枝・甘草を配合した漢方薬です。筋肉痛・関節痛などの治療薬ですが、いぼには効能効果が認められていません。

薬局やドラッグストアで売られているヨクイニンと同じですか?

原料となる植物(ハトムギ)は同じですが、メーカーの違い、医療用(処方箋が必要なもの)と一般用(薬局・ドラッグストアなどで自分で買えるもの)の違いなどがあります。それにより、効果にも差が出てくる可能性があります。

小麦アレルギーがあるのですが、ヨクイニンを飲んでも大丈夫ですか?

小麦もヨクイニン(ハトムギ)もイネ科の植物なので、ヨクイニンでもアレルギーを起こす可能性があります。ご相談ください。