- ネイリン服用中に、お酒を飲んでも大丈夫ですか?
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添付文書上、アルコールは併用禁忌とされておらず、摂取にあたり注意が必要ともされていません。
しかし、アルコールの摂取が肝機能に悪影響をおよぼす可能性は否定できません。そして肝機能に障害がある場合にネイリンを服用すると、肝機能がさらに悪化するおそれがあります。
そのため、ネイリン服用中のアルコール摂取はおすすめできません。
やむを得ず摂取する場合でも、過度の飲酒は避けてください。
- ネイリンと同じ成分の市販薬はありますか?
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ネイリンと同じ成分の市販薬はありません。そもそも、爪水虫に適応がある市販の飲み薬はありません。また、爪水虫に効果が期待できる外用薬(クレナフィン外用液やルコナック外用液)も、ドラッグストアなどでは販売されていません。
市販薬で爪水虫の治療は困難ですので、受診して適切な治療を受けてください。
- ネイリンとほかの薬の飲み合わせについてもう少し詳しく教えてください。
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ネイリンは、CYP3Aと呼ばれる酵素を中程度阻害することがわかっています。そのため、CYP3Aによって代謝される薬剤と併用すると、併用薬がうまく代謝されずに血中濃度が高くなるおそれがあります。
また、ネイリンの同系統の抗真菌薬によりワルファリンの作用が増強されることが報告されているため、ワルファリンとの併用にも注意が必要とされています。
なお、CYP3Aにより代謝される薬剤は多数あるため、個々の薬剤の飲み合わせについては診察時にご相談ください。
- ネイリンは、どれくらい期間をあけたら再投与してもらえますか?
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ネイリンは投与終了後も効果が数ヵ月間持続します。また、爪は生え変わるまでに1年以上かかる場合もあります。
そのため、再投与までの期間について一概に「〇ヵ月」と決めることはできません。ただ、ネイリンの効果持続期間を考慮して、通常は最低でも3ヵ月以上あけてから再投与の要否を検討します。
もっとも、爪に変色・変形が残っていても状態によっては再投与を行いません。例えば、爪の症状が少しずつ改善している場合は追加の治療をしないこともあります。また、爪の検査をして白癬菌が認められなければ再投与は行いません。
なお、再投与については、爪の状態だけではなく全身の状態(特に肝機能)などにも配慮して可否を判断しますので、ご了承ください。
- ネイリンの服用を途中でやめるとどうなりますか?
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ネイリンの服用を途中でやめても、効果は数ヵ月続くと考えられます。
しかし、服用期間が短いと十分な治療効果が得られないおそれがあります。服用の継続が難しい場合は、早めにご相談ください。
- ネイリンを飲んでも爪がきれいになりません。本当に水虫が治るのですか?
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ネイリンは、いったん変色・変形した爪をきれいに治す薬ではありません。新しく生えてくる爪を白癬菌のいない健康な状態にする薬です。
きちんと治療すれば、爪の根元からきれいな爪が少しずつ生えてきますので、焦らずに状態を見守ってください。
- ネイリンを飲み忘れたら、どうすればいいですか?
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飲み忘れた場合は、気付いたタイミングで1回分を服用してください。1日分の服用を忘れた場合は、次の日に1回分を服用してください。ただし、2回分を一度に服用してはいけません。