漢方薬15「黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)」

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黄連解毒湯とは?

黄連解毒湯の画像

出典は外台秘要方です。中国の唐代(752年)に王燾によって発刊された総合的な医学書で当時の大量の医学文献を整理編集したものです。黄連解毒湯の名称の由来は4種類の生薬からなり黄連を主薬とし、熱による毒症状(熱毒)を本方の消炎解熱作用により解毒するという意味で名付けられました。興奮しやすく、のぼせ、熱感があるような皮膚掻痒症にお使いいただける処方です。その他、比較的体力があり、のぼせぎみで、イライラする傾向があるような人に向く薬とされ、高血圧に随伴する不眠症、神経症に用いられます。
精神症状に対しても用いられ、ストレスのかかわりが大きい動悸(心臓神経症)や胃炎症状などにも使用されています。

オンライン診療対応可能

当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

下記のいずれかのボタンからお申込みください。

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黄連解毒湯の特徴

黄連解毒湯は以下の生薬が含まれます。

  • 黄芩(オウゴン)
  • 黄連(オウレン)
  • 山梔子(サンシシ)
  • 黄柏(オウバク)

黄連解毒湯の効果について

(効能効果)
比較的体力があり、のぼせ気味で、いらいらする傾向のあるものの次の諸症:喀血、吐血、下血、脳溢血、高血圧、心悸亢進、ノイローゼ、皮膚掻痒症、胃炎
(使用目標)
体力中等度もしくはそれ以上の人で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、不眠、イライラなどの精神神経症状を訴える場合に用います。

1)心窩部の膨満感を訴える場合。
2)喀血、吐血、下血などの出血を伴う場合。

黄連解毒湯の使い方

成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。

黄連解毒湯を服用する上での注意点

副作用として間質性肺炎、肝機能障害、黄疸、腸間膜静脈硬化症、過敏症、消化器症状が報告されています。
間質性肺炎の初期症状は労作時の息切れ、発熱、空咳です。腸間膜静脈硬化症の初期症状は腹痛、下痢、悪心・嘔吐です。体調がいつもと違うと感じられた場合はご相談ください。

黄連解毒湯の患者さま負担・薬価について

医療用とされている黄連解毒湯としては「ツムラ黄連解毒湯エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は105.75円で1包(2.5g)あたり35.25円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは951.75円の薬剤費となります(薬剤費のみの計算です)

よくあるご質問

黄連解毒湯はドラッグストアで売っていますか?

ドラッグストアでも販売されています。ただし医療用医薬品と一般用医薬品では用法用量が異なります。これは安全性をより高めるために服用量を調整しているためです。

ほかにどんな漢方薬がありますか?

漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。

» 漢方薬の詳細はこちら

 

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