尖圭(せんけい)コンジローマ

  日祝
9:00~13:00 - -
15:30~18:30 - - -

☆休診日: 水曜、日曜、祝日
予約なしでも受診可能です

  • 巣鴨千石皮ふ科 ネット予約
  • ネット予約の手順
  • キーワード(症状、薬品名、治療、医院について等)をご入力ください。

尖圭コンジローマとは?

性感染症として知られる尖圭コンジローマ(せんけいコンジローマ)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)6型や11型などの原因によって発症するウイルス性感染症です。性器の皮膚や粘膜で症状が確認されます。

患部は主に外陰部、肛門周辺、尿道口で、男性ならば陰茎の亀頭部、陰嚢、包皮内外板など、女性ならば膣、膣前庭、子宮口などにできやすい特徴があります。淡紅色から褐色の病変があり、乳頭・鶏冠・カリフラワーのような形の小さな丘疹が多数みられるようになります。湿っていて悪臭があり、悪化すると丘疹が大きく広がっていって潰瘍になる場合があります。特定の型のヒトパピローマウイルスに感染すると、癌の発生につながることがあるため、医師による適切な経過観察と診断が必要です。

ヒトパピローマウイルスの潜伏期間は3週間~8カ月ほど(平均的に2~3カ月ほど)です。感染した本人に自覚症状がないこともありますが、患部を触ったときに腫瘍があるという触感や、掻痒感、うずくような痛みや灼熱感といった症状が出てきて、感染に気付くこともあります。

正常な免疫機能を持っている患者であれば、1~2年ほどで自然に治癒することの多い良性病変ですが、ウイルスの型によっては重症化することもあるため、正しい診断と治療をおすすめします。また、妊娠やHIV感染などによって細胞性免疫が抑えられている患者の場合は、疾患が長期化しやすいため注意が必要です。

尖圭コンジローマの原因

尖圭コンジローマに感染する原因の大半は性行為によるものです。異性間、同性間いずれでも性行為を行うことで感染が起こります。

このほか、分娩時の垂直感染によって乳児が発症したり、親や医療従事者などの手に付着していたウイルスが小児・幼児に感染したりするケースも確認されていますが、ごく稀です。

尖圭コンジローマの診断

特徴的な外形をしているため、医師による問診と視診で診断することができます。目で確認できるものは、やわらかくてピンク色~灰色の隆起があり、湿っています。表面がざらざらと粗く、有茎性であるケースもしばしばあります。

よく似た症状として、同じHPVのウイルスによるBowen様丘疹症のほか、癌や梅毒の扁平コンジローマといった悪性病変もあるため、確定診断としては病理組織検査を行います。

尖圭コンジローマの治療

尖圭コンジローマの治療は複数種類ありますが、いずれも治癒率60%~90%、再発率20~30%ほどで、いくつかの治療法を数回にわたって受けなくてはいけないこともあります。

主な治療法としては、液体窒素による凍結療法や電気メス、レーザーなどを用いた外科的切除で除去する方法が一般的です。凍結療法では液体窒素を綿棒に含ませ、患部が白く変化するまで押し当てることで凍結壊死させます。また、外科的療法としては、炭酸ガスレーザーやホルミウムレーザー、電気メス、ハサミなどを用いて除去します。これらの治療法には痛みが伴うため、病変の大きさと除去する数を考慮して、局所麻酔あるいは全身麻酔を使用します。

このほか、インターフェロン誘導物質(イミキモドなど)や抗有糸分裂薬(フルオロウラシルなど)、腐食薬(トリクロロ酢酸)などの外用薬を使用することも多いですが、こちらは通常数週間~数カ月間、塗布を何度も繰り返す必要があります。目に見えてわかるような治療効果が出にくいことにも注意が必要です。また、妊婦と小児への使用は制限されています。これらの外用薬で治療を行う場合は、周辺の皮膚に影響を及ばないよう、ワセリンで保護することになっています。

包皮環状切除を受けていない男性の場合は、包皮下面の一部を取り除くことで再発防止とできることもあります。

その他の治療

ヒトパピローマウイルスの感染症は珍しくなく、アメリカでは毎年約36万件の症例が新たに発生しています(合計約1400万人が尖圭コンジローマに罹患)。性行為の活発な50歳までの年代の女性では約80%が一度は感染しているという統計が出ています。そのため、関連病変について定期的にカウンセリングやスクリーニングを行うことが推奨されています。

尖圭コンジローマに感染している人と性行為を行っているパートナーも、感染のリスクがあるため、医療機関での診断と必要に応じた治療を受けることが重要です。

尖圭コンジローマの予防や注意事項

尖圭コンジローマの原因の90%がHPV型(6型、11型)ウイルスであり、皮膚や粘膜の細かい傷などからウイルスが侵入を防ぐためにコンドームをつかうことが予防につながります。しかし、コンドームをつかうことで感染を完全に予防できるとは限りません。特に、外陰部に炎症があり、皮膚が荒れている場合(アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎など)は感染しやすい状況といえるため注意が必要です。

子宮頸がんの予防としてしられているHPVワクチン(9価、4価)は尖圭コンジローマにも有効とされています。
初回感染の予防策として、11~12歳の男女に3回のワクチン接種を行うことが推奨されており、この期間に打たなかった場合でも、性行為を初経験する前に、男女ともにワクチン接種を受けることをおすすめします。