エピデュオの使用初期によくみられるヒリヒリ感などの刺激症状は、有効成分である過酸化ベンゾイルやアダパレンの薬理作用に由来するものともいえます。
そのため、これらの症状は「エピデュオが効いている証拠」といわれることもあります。
ただし、刺激感がひどい場合は無理に使い続けてはいけません。かぶれのような症状があらわれている場合は、使用を中止してすぐに受診してください。

ニキビの方を対象とした国内の臨床試験では、使用から1週間で総皮疹数が25.6％減少し、3ヵ月で74.7％、12ヵ月で86.2％減少したと報告されています。
もっとも、効果のあらわれ方には個人差があります。ただ、適切に塗布し続ければニキビは減少し、ニキビのできにくい肌になってきますので、自己判断で中断しないようにしてください。

エピデュオと同じ成分の市販薬はありません。オンライン通販でも購入できません。処方箋がなければ入手できないため、必ず受診してください。
なお、当院ではオンライン診療に対応しております。
ご来院いただかなくとも診療ができ、薬剤をお送りすることも可能です（送料無料）。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご活用ください。

エピデュオは、赤みの残っているニキビ跡の改善には効果が期待できます。海外の研究報告によると、6ヵ月間の治療でニキビ跡がほぼ透明になった被験者の割合はコントロール群で9.7％であったのに対してエピデュオ群では45.2％であったとされています。

エピデュオは、1日1回、夕方から就寝前の洗顔後に使用します。
目や唇、小鼻や粘膜部分、傷のある部分を避けて、こすらず薄く塗り広げてください。
ニキビの周りにはごく小さなニキビのもと（微小面ぽう）があるため、ニキビのある部分だけではなく周りにも塗り広げることが大切です。
なお、塗る面積は少しずつ広くしていきます。初日はニキビを中心に直径2cm以下の範囲にとどめ、1日ごとに直径1cmずつ塗る面積を広げていってください。
ニキビが顔全体にある方は、数日かけて顔全体に拡げていきます。
ニキビが離れて存在する場合は、ニキビのあるそれぞれの箇所で同時に塗り始めても構いません。
塗り終わったら手を洗い流し、薬剤がほかの部分に付かないようにしてください。

エピデュオの刺激感が気になる場合は、ノンコメドジェニックテスト済みの保湿剤で肌を保護してからエピデュオを塗ってください。そしてエピデュオを塗る際は、「点」で乗せるのではなく、薄く塗り広げることを意識してください。
それでも強い刺激を感じる場合は、塗布後15分経ったらエピデュオを洗い流してください。
刺激感が弱くなってきたら、毎日少しずつ洗い流すまでの時間を延ばしていき、最終的には朝まで塗布時間を延ばしていきます。

やめるタイミングは症状により異なるため、一概にはいえません。
ただ、ニキビの症状が落ち着いても、肌にはごく小さなニキビのもと（微小面ぽう）が残っていることがあります。自己判断で治療を中止すると症状が再発するリスクが高くなるため、指示があるまで使用を続けてください。

エピデュオに含まれる過酸化ベンゾイルには角質剥離作用がありますが、毛穴汚れに効果が期待できるわけではありません。
予期せぬ副作用を防ぐためにも、エピデュオの目的外使用は避けてください。