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ベピオ(過酸化ベンゾイル)とは?
ベピオの成分である過酸化ベンゾイルは、海外では50年以上前から使用されているニキビ治療薬です。過酸化ベンゾイルは薬剤耐性菌の報告がありません。そのため長期で使用しても安定した効果が期待でき、国内のニキビ治療のベースとなっているお薬です。
名称の由来は、有効成分である過酸化ベンゾイル(Benzoyl Peroxide)が一般的に「BPO」と略されており、名称から直感的に成分がイメージできるよう「ベピオ(BEPIO)」と名付けられました。(「べっぴん」という意味も込められています。)
ベピオ®ローション発売
2023年5月31日、尋常性ざ瘡治療剤「ベピオ®」の新たな剤形となる「ベピオ®ローション2.5%」(一般名:過酸化ベンゾイル)が発売となりました。
過酸化ベンゾイルは、尋常性ざ瘡の原因菌であるCutibacterium acnes(アクネ菌)などの細菌に対する抗菌作用と角層剥離作用を有することから、炎症性皮疹および非炎症性皮疹(コメド)に対して効果を有します。
ベピオローションは、有効成分として過酸化ベンゾイルを2.5%含有する乳剤性ローション剤で、ゲル剤に比べ、しっとりとした使用感で、かつ適用部位に塗り広げやすい特徴を有しています。
ベピオローションには、油分の配合を最適化し、製剤特性としての保湿能と有効成分の安定性を両立するHARMOWELL® Moisture Technologyという、マルホ独自の製剤化技術が用いられています。
オンライン診療対応
ニキビでお困りの方は、ベピオが選択肢になります。
当院では初診からオンライン診療に対応しております。ご来院いただかなくとも診療ができ、薬剤をお送りすることも可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご活用ください。
- 下記のいずれかのボタンからお申込みください。
ベピオの作用
ベピオは、ニキビの原因菌であるアクネ菌の増殖をおさえたり、ピーリング作用(皮膚表面の古い角層を取り除く作用)により、毛穴のつまりを改善しニキビに効果があります。2週間~3ヵ月ほど塗り続けることで効果を実感することができ、赤いにきびや白にきび、黒にきびを同時に治療することができます。
治療をやめてしまうと、ニキビがくり返しできてしまうことがあります。皮疹の軽快後も治療を継続することで、軽快した状態を維持することができ、ニキビができにくい肌を目指すことができます。
ニキビ治療のガイドラインでは、ベピオゲル、エピデュオゲル、ディフェリンゲル、デュアックゲルの4つのお薬が急性期の赤ニキビ、白ニキビともに推奨度Aに位置づけされています。
どの薬をいつ使用するかは、それぞれの患者さまの重症度や治療時期によって異なりますのでご相談ください。
ベピオの対象患者さんについて
年齢問わず、小~中高生の思春期ニキビや大人ニキビの患者さまにお役立ていただけます。
ニキビ痕を残さないためにも早めに治療することが大切です。一度ニキビ痕が残ってしまうと保険治療では難しく、時間と経済的負担かかる可能性があります。また、ニキビ痕は重症のニキビだけなく、軽症のニキビでも残ってしまうことがあります。
(「ニキビを治療せずに3か月間放っておくと8.2%、10個に1個は治らないニキビ痕になる」という報告があります。)
ベピオゲルの使い方
ベピオゲルは1日1回、洗顔後患部に塗布します。自己判断でニキビが治ったと思って治療を中断せず、一定期間続けて塗ることが大切です。また、ベピオゲルは顔だけでなく、胸や背中などの体のニキビも治療することができます。
(赤ニキビのまわりには、炎症を起こしていない白ニキビや黒ニキビ、目には見えない微小面皰(めんぽう)というものがあります。始めはニキビのある部位に少量塗布し、問題がなければ徐々に塗布範囲を広げ、ニキビのできやすいところ全体にまんべんなく塗ることで新しいニキビができにくくなります。
顔全体に塗る場合の目安は、人差し指の先から第一関節までの長さの1FTU(約0.5g)量になります。顔全体に1か月使用するとベピオゲル1本分(15g)になります。)
ベピオゲルの使用上の注意
・ベピオゲルには漂白作用があるので、髪、衣料などに付着しないように注意してください。
・ベピオゲル使用中に外出するときは、帽子をかぶるなどして、ベピオゲルを塗った部位を強い日光に長時間あてないでください。
・日焼けランプの使用、紫外線療法は避けてください。
・ベピオゲルは、凍結を避け、涼しいところ(25℃以下)で保存してください。
ベピオゲルの副作用について
ベピオゲルは使いはじめに、赤み、ヒリヒリ感、皮むけ、乾燥などの刺激症状があらわれることがあります。多くの場合、1ヵ月を過ぎると刺激を感じる頻度は減っていきます。
(臨床試験時の副作用の刺激感の発現頻度は、1ヵ月目が約30%で2ヵ月目以降は10%に減弱しています。)
ただし、100人中3人程度の頻度でかぶれ(接触皮膚炎)がおきることがあります。強い赤み、かゆみ、ジュクジュクしたひどい腫れがあらわれた場合は、すぐに使用を中止しご相談ください。症状の程度によっては、休薬などの処置を行うことがあります。
ベピオゲルの患者負担・薬価について
薬価は104.9円/gであり一本15gですので一本当たり1573.5円です。
三割負担の患者様で472.02円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です。)