- ハイドロキノンは保険適用で処方できますか?
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シミの治療は保険診療では認められておらず自費診療となります。
- ハイドロキノンは顔全体に塗ってもよいですか?
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ハイドロキノンは顔全体に塗るのではなく、シミが気になる部分に塗るようにしてください。
- ハイドロキノンを皮膚科で処方してもらうにはどうしたらよいですか?
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ハイドロキノンを扱っている皮膚科クリニックは多くあります。当院では直接外来診療でご希望をお伝えいただくか、オンライン診療でも初診より処方可能です。
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目次
ハイドロキノンは、皮膚を紫外線による損傷から守る作用を持っており、皮膚の漂白剤としてシミが気になる方にぴったりのお薬です。イチゴやブルーベリー・コーヒーなどにも含まれています。
皮膚に紫外線が当たると作られるメラニンの生成を妨げ、強力な美白効果を発揮します。いまあるシミを薄くするのと同時に、シミが新しくできることを防ぐことができます。
ハイドロキノンはドラッグストア等で購入できる化粧品にも含まれていますが、市販品の場合、厚生労働省により成分量が2%と制限されています。高い濃度の方が効果は上がりますが、後述の副作用が発生する可能性もあります。当院では、国産のハイドロキノン原末・クリームを使用し、5%と市販品より高濃度の院内製剤を処方しています。皮膚科医が経過観察を行いますので、安心してご利用いただけます。
全国の皮膚科で取り扱われ、長年にわたり多くの方に使われてきているため、安全性も確かといえます。レーザー治療と比べてお値段もお安く、ダウンタイムも不要で、普段のスキンケアの一環としてお試しいただけます。
当院では、初診からオンライン診療にて処方を行っております。医師がしっかりと診察を行い、安心してご利用いただけるようサポートいたします。
一般的なシミだけでなく、傷跡やニキビ跡、虫刺されの跡が色素沈着している場合にも効果があります。様々な色素沈着に効果が見込めますので、詳しくはお問合せください。
ご利用開始後1ヶ月程度でシミが薄くなったという方が多いです。前述のように、ターンオーバーの日数は人それぞれのため、目に見えて効果が現れるまで3ヶ月程度かかる方もいらっしゃいます。最初の1ヶ月で効果が不十分と感じる方も、3ヶ月継続してみることをおすすめしています。
シミが気になる方の中には、トレチノインというお薬を聞いたことがある方も多いと思います。トレチノインはターンオーバーを促進するお薬で、ハイドロキノンとあわせてお使いいただくことで、よりシミを薄くする効果を発揮します。
当院では、ハイドロキノン・トレチノインのセット割引もご用意しております。詳しくは料金の項目を参照ください。
1日2回、朝夜の洗顔後、化粧水・乳液等でお肌を整えた後、お手入れの一番最後にハイドロキノンを使用します。使用の際は、顔全体には塗らず、シミ部分に少量を塗ります。
その後お化粧をする場合は、日焼け止めを塗った後にご使用ください。
トレチノインと併用する場合は、トレチノインを先に塗ります。ターンオーバーを促進するトレチノインを先に塗ることで、ハイドロキノンがより浸透し、併用の効果が高まるとされています。また、トレチノインはより広範囲に塗ることがあるためです。逆の順番で塗ったとしても、問題はありません。
ハイドロキノンを使用しながら紫外線を浴びるとシミが濃くなる可能性があります。
日中の外出の際には、季節を問わず、短時間でも必ず日焼け止め(SPF20以上)を使用するとともに、日傘や帽子などで紫外線対策をしてください。
ハイドロキノンの治療は基本的に自費診療となります。
薬剤名 | 金額(税込) | 主な作用 |
---|---|---|
ハイドロキノン クリーム 5%5g |
2,750円 | メラニンの 生成を抑える |
トレチノイン クリーム 0.05%5g |
2,750円 | ターンオーバーを 促進する |
ハイドロキノン +トレチノイン セット割10%引き |
4,950円 | メラニンの生成を おさえターンオーバー を促進する |
※治療は保険適用外の自由診療となりますので、初診料3,300円(税込)を頂戴します。
人は紫外線を浴びるとメラノサイト内でメラニンという色素が生成されます。メラニン色素によって紫外線から皮膚を守り、シミは過去に浴びた紫外線に対する防御反応といえます。
ハイドロキノンはメラニン色素を作り出すメラノサイトの活動を弱め、新たにメラニンが作られるのを抑える働きがあります。
年齢にもよりますが、肌は28日から45日程度でターンオーバー(新陳代謝)され、新しい皮膚に生まれ変わります。ハイドロキノンはいまあるシミを薄くするのではなく、新しくシミが作られるのを抑えますので、ターンオーバーサイクルで徐々にシミが薄くなっていきます。
当院で採用しているハイドロキノン5%は常温で保管しても成分に影響はありません。ただし、変色する可能性があるため、冷蔵庫で保管し、3ヶ月以内にご使用ください。
製剤の安定性について、製薬会社によるデータをご紹介いたします。ハイドロキノン5%クリームを5℃、25℃、40℃の状態で保管し、1、2、3カ月後にデータを測定した結果です。
いずれの温度でも3か月後まで成分の性質に変化を認めませんでした。色調は25℃では2か月後から、40℃では1か月後からややクリーム色に変化しました。
ハイドロキノン | 測定値(%) | 調製直後に 対する回収率(%) |
色調 | |
---|---|---|---|---|
調製直後 | 5.14 | 白色 | ||
5℃ | 1ヵ月後 | 4.89 | 95.1 | 変化なし |
2ヵ月後 | 4.97 | 96.7 | 変化なし | |
3ヵ月後 | 5.12 | 99.6 | 変化なし | |
25℃ | 1ヵ月後 | 5.06 | 98.4 | 変化なし |
2ヵ月後 | 5.00 | 97.3 | ややクリーム色 | |
3ヵ月後 | 5.15 | 100.2 | ややクリーム色 | |
40℃ | 1ヵ月後 | 5.09 | 99.1 | ややクリーム色 |
2ヵ月後 | 5.17 | 100.6 | ややクリーム色 | |
3ヵ月後 | 4.94 | 96.2 | クリーム色 |
ハイドロキノンは安全性の高いお薬ではありますが、人によっては合わない場合があります。注意点をご確認いただき、もし使用中に当てはまったらご相談ください。当院では代替治療含め様々なサポートを行っています。
ハイドロキノンは一定の割合でかぶれ(アレルギー反応)を起こす方がいます。アレルギーは体質によるため事前に予測ができません。
当院では、ハイドロキノンでかぶれが起こった場合には、返金もしくは同等の別の治療法への振り替え制度を設けております。
安心してお試しください。
ただちに使用を中止しご相談下さい。当院では保険診療で対応することができます。
2%を超える濃度のハイドロキノンは、副作用の対応ができる皮膚科医など専門家の指導のもとで治療を開始することをおすすめします。
ヒトにおけるハイドロキノンの発癌性は認められておりません。ヒトの代謝はラットと異なるため、同様の危険性は下記の論文で否定されています。
Jacob Levitt, The safety of hydroquinone: A dermatologist’s response to the 2006 Federal Register, J Am Acad Dermatol 10.1016/j.jaad.2007.02.020.
ハイドロキノンによる色素脱失は、6〜8%の高濃度で刺激症状が合っても使用し続けた場合に確認されたとの報告がありますが、現時点で5%の濃度で報告された例はありません。医師の指導のもとで使用していただき、変化があればすぐにご相談ください。
なお不可逆性の白斑を起こす「ハイドロキノンモノベンジルエーテル」は異なる薬剤です。当院で処方するハイドロキノンとは異なりますので安心してご利用ください。
鈴木かやの他,老人性色素斑に対する5%ハイドロキノン軟膏の有効性および副作用の検討, Aesthetic Dermatology Vol.17:7~14, 2007
当院では初診からオンライン診療に対応しております。ぜひご利用ください。お薬は全国各地に宅配便にて無料配送いたします。
スマートフォンでご利用可能で、アプリのインストールは不要です。
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シミの治療は保険診療では認められておらず自費診療となります。
ハイドロキノンは顔全体に塗るのではなく、シミが気になる部分に塗るようにしてください。
ハイドロキノンを扱っている皮膚科クリニックは多くあります。当院では直接外来診療でご希望をお伝えいただくか、オンライン診療でも初診より処方可能です。