「シダキュア」オンライン診療対応 スギ花粉症治療薬

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スギ花粉症治療薬「シダキュア」とは?

シダキュアの画像

シダキュアは、スギ花粉エキスを主成分とするスギ花粉症治療薬です。有効成分を舌下から体内に吸収させ、徐々に体をアレルゲン(スギ花粉)に慣らしていくことでアレルギー症状を緩和します(舌下免疫療法)。
舌下免疫療法は、皮下免疫療法(注射でアレルゲンを皮下に注入する方法)に比べて通院回数が少なくてすむこと・注射による痛みがないこと・副作用の発現率が低いことなどから、メリットの多い治療法として注目されています。また、錠剤を服用するだけなので、自宅や外出先でも治療を続けられます。
日本では、スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法が保険適用となっています。

シダキュアの出荷調整・制限について

2024年3月現在、シダキュアスギ花粉舌下錠の出荷調整・制限は未定です。

シダキュアを用いた舌下免疫療法について

舌下免疫療法の作用機序

舌下免疫療法では、アレルギーの原因質であるアレルゲンを舌下に投与します。投与は少量からスタートし、その後既定の量に増量して数年間治療を継続します。
治療を継続すると、体がアレルゲンに慣れて免疫機能が過剰反応しなくなるため、アレルギー症状が出にくくなります。

シダキュアの効果

シダキュアを使用すると、治療を開始して初めてのスギ花粉飛散時期から効果が期待できます。症状を完全におさえきれない場合でも、症状の緩和や治療薬の減量、QOL(Quality of Life:生活の質)の改善などが期待できます。

シダキュアの治療期間

舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)とは、スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の患者さんに用いられる治療法です。アレルゲン免疫療法は減感作療法とも呼ばれており、100年以上も前から確立されている治療法でもあります。
その方法はアレルギーの原因となる物質、アレルゲンを少量から徐々に投与し、時間をかけてその量を増やしていく事で、体をアレルゲンに慣らし、アレルゲンを免疫機能が外敵と間違わないように認識を正すことでアレルギーの発症を抑えます。
舌下免疫療法は、通院の回数が少なく、注射による痛みが無いことや、副作用の発症率が低いことから安全な方法として注目されています。
また、場所や時間を選びませんので好きな時に治療をすることができます。

オンライン診療対応可能

オンライン診療による治療継続について

当院ではオンライン診療にてシダキュアの処方が可能です。「舌下免疫療法」は長期にわたって薬剤を服用するため、通院する時間を確保できずに治療を中断してしまうケースも少なくありませんでした。薬局からご自宅などにお薬を送料無料でお届けすることもできるので治療継続のハードルを下げられます。すでに他院で舌下免疫療法を始められている方も、オンライン診療で継続して薬を処方することが可能です。

新規導入について

舌下免疫療法はアレルゲンを体内に初回はアナフィラキシーショックが出ないことを確認するために、院内での投与が必要です。(30分滞在)まずはお気軽にご相談ください。

下記のいずれかのボタンからお申込みください。

» オンライン診療の詳細はこちら

シダキュアの対象患者さまについて

シダキュアの治療対象となるのは以下の患者さまです。

  • スギ花粉症の確定診断を受けている方
  • 5歳以上の方

以下の方はシダキュアを服用できません。

  • シダキュアの投与でショックを起こしたことのある方
  • 重症の気管支喘息患者(本剤の投与により喘息発作を誘発するおそれがあります。)

シダキュアによるスギ花粉症治療の流れ

スギ花粉症の確定診断

シダキュアで治療を開始するためには、血液検査によりスギ花粉症の確定診断をする必要があります。
当院ではスギ花粉症のみの検査も可能ですし、アレルギー症状を起こしやすい39種類のアレルゲンを1度の採血で調べることができる検査も導入しています。どのようなアレルギーがあるか知ることはリスクを避けるためにも非常に重要ですので、検査をご希望の際はお気軽にご相談ください。

» アレルギー検査の詳細はこちら

治療開始時期

シダキュアの治療開始時期は、一般的に6月~11月までが良いとされています。この時期に治療をスタートすれば、次のスギ花粉症シーズンに症状の軽減が期待できます。
一方、スギ花粉の飛散量が多い時期(おおむね2月~5月頃)にシダキュアの治療を開始することはできません。この時期はアレルゲンに対する体の反応性が過敏になっているため、シダキュアを服用すると症状が悪化するおそれがあるからです。

シダキュアの服用スケジュール

初回服用時~最初の1週間:シダキュア2000

初回は医師の監督下でシダキュアを服用後、30分間待機していただきます。緊急性の高い副作用が発生していないかなどを確認し、特に問題がなければお帰りいただけます。2日目以降は、ご自宅で1日1回1錠服用していただきます。
なお、最初の1週間は低用量の「シダキュア2000JAU錠」(黄緑色の印があるもの)を毎日服用します。

2週間目以降:シダキュア5000

2週間目以降は、「シダキュア5000JAU錠」(青色の印があるもの)を毎日服用します。継続服用することで体が少しずつアレルゲンに慣れ、免疫機能が過剰反応しなくなってくるので、できるだけ飲み忘れないようにしましょう。

シダキュアの服用方法(飲み方)・タイミング

シダキュアは、1日1回1錠を内服します。服用方法は通常の飲み薬とは異なり、錠剤を舌下に置き、1分間保持したあと唾液と一緒に飲み込みます。その後、5分間はうがいや飲食、歯磨きなどは控えてください。
錠剤をすぐに飲み込んでしまったり5分間待たずに飲食したりすると、体内にアレルゲンがうまく取り込まれないため、十分な治療効果が期待できません。必ず指示通りに服用しましょう。

シダキュアを服用する際の注意点

錠剤の取り扱い

シダキュアは非常に軟らかい錠剤です。取り出す際は、裏面のシートを剥がし、指の腹で下からやさしく押して薬を取り出してください。取り出す際に錠剤が欠けたり割れたりした場合は、かけらも含めてすべて一緒に服用してください。
また、吸湿性が高いため、服用直前に乾いた指で取り出すことを心がけてください。

シダキュアの服用前後の注意点

シダキュアの服用前、および服用後2時間は、激しい運動やアルコール摂取、入浴など血行の良くなる行動を避けてください。血行が良くなるとシダキュアの吸収が促進され、副作用が発現するおそれがあります。服用から2時間以上経ったあとでも、運動などをする場合は体調の変化に注意してください。

口腔内に傷や炎症がある場合の服用について

口腔内に傷や炎症がある場合(抜歯後や口内炎があるときなど)にシダキュアを服用すると、有効成分の吸収率が高まるおそれがあります。このような場合は、服用の可否をあらかじめご相談ください。

シダキュアの副作用

重大な副作用

シダキュアの重大な副作用として、ショック・アナフィラキシーが報告されています。血圧低下や呼吸困難、全身潮紅、顔面浮腫や咽頭の腫れなどの血管浮腫、蕁麻疹、喘息などがあらわれた場合は、直ちに医療機関を受診してください。

その他のおもな副作用

その他、発生頻度の高い副作用として以下のような症状が報告されています。
口腔内の腫れ・むくみ、口腔内のかゆみ、口腔内の不快感、咽喉の刺激感、咽喉頭の不快感、耳のかゆみなど。

副作用が出た場合の対応

シダキュアはアレルゲンを体内に取り込むため、軽微な副作用が出る可能性は高いです。ただし数時間ほどで症状が落ち着いてきます。症状が長引く場合は自己判断で治療を中断するのではなく、受診して治療継続の可否を相談してください。重篤な副作用の発現を防ぐためにも、自己判断での治療の中断・再開は避けてください。

アナフィラキシーやショックが疑われる場合は、すぐに受診してください。なお、長期間治療を中断すると、治療再開時にアナフィラキシーなどを起こすおそれがあります。

シダキュアの辛い副作用はいつまで続くのか

シダキュアは、服用開始からおよそ1ヵ月は副作用の発現が多いことが知られています。また、スギ花粉が飛散する時期にも副作用が発生しやすくなります。発生率の高い副作用は口腔内の症状ですが、皮膚のかゆみなどその他の症状があらわれることもあります。
ごくまれに、我慢できないほど副作用が辛いという方もいらっしゃいますが、治療を継続して体が慣れてくると副作用はあらわれにくくなります。場合によっては、副作用の症状を軽減して治療を継続する方法も考慮いたしますのでご相談ください。

シダキュアと肥満の関係

シダキュアにはほんのりとした甘みがあるため、服用により太ることを心配する方もいるようです。しかし、シダキュアの副作用として肥満や体重増加などは報告されていません。
シダキュアの甘みは、添加物のD-マンニトールに由来するものです。D-マンニトールは医薬品としても用いられている成分で、1gあたりのカロリーは約2kcal(砂糖の約半分)にすぎません。シダキュアの服用が原因で体重が著しく増加することはまずありませんのでご安心ください。

 

シダキュアとミティキュアの併用について

舌下免疫療法の併用について

アレルギー性鼻炎患者さんは、複数の抗原に感作していることが多いとされています。実際、スギ花粉症を持つ患者さんに検査してみると、スギ花粉症だけでなく、ダニアレルギーにも感作している場合が少なからず認められます。
近年、舌下免疫療法は安全に併用できることがわかってきているため、希望される患者さんも増加しています。当院では、スギ花粉症とダニアレルギーを持つ患者さんの舌下免疫療法の併用に対応していますので、お気軽にご相談ください。

» ミティキュアの詳細はこちら

こんなことありませんか?

スギ花粉症は流行する季節がはっきりしており患者数も多いためご本人に自覚があることが多いです。スギ花粉飛散時期を過ぎても畳敷きの部屋やカーペット敷きの部屋に入ると鼻汁が垂れたり、咳込んでしまったりする場合、スギ花粉のアレルギーとダニアレルギーを併せ持っている可能性があります。

併用方法について

シダキュアとミティキュアを使ってスギ花粉症とダニアレルギーを同時に治療することはできますが、2剤同時にスタートはできません。
一般的には、1剤目投与開始のあと副作用の観察をしながら1ヵ月以上の期間をずらして2剤目の投与を開始します。併用期間に入った場合、当院では最低1ヵ月間は朝晩に分けて1剤ずつ投与することにしています。

その後、副作用の状況を確認しながら、患者さんのライフスタイルに合わせた同時間帯での投与の御相談にも対応しています。
(同時間帯投与での注意点: 2剤一緒に口腔内の舌下に投与はできません。1剤目のお薬を舌下投与してから、最低5分間以上の間を空けて2剤目の投与をします。)

併用した場合の副作用について

舌下免疫療法の特有の口腔内での軽い副作用は当然ありますが、併用によって副作用の頻度が急激に上がったり、重くなったりすることは極めてまれで、安全に投与できます。特に導入期は患者さまの状態をみながら着実に服薬指導をさせて頂きますので、安心してご相談ください。

よくあるご質問

シダキュアを飲み忘れてしまった場合はどうしたらいいですか?

その日の朝に服用を忘れていて、夜に気付いた場合には、夜に飲んでください。その場合でも次の日の朝には、その日の分を服用いただいても問題ありません。ただし、1日以上飲み忘れた場合でも1回に服用する量は1錠のみです。2錠以上は絶対に服用しないでください。

シダキュアを飲み忘れた場合や休薬した場合の効果はどうなるのですか?

週に1~2回程度の飲み忘れならば、効果に影響はほとんどありません。また、何らかの理由で休薬しても、治療を再開すればアレルギー症状の改善効果が期待できます。なお、休薬や飲み忘れの期間が長期におよぶ場合は、残薬を服用せずに再度診察を受けてください。

口の中で薬を保持できずにすぐに飲んでしまった場合は?

当日に再度服用することはお控えください。翌日以降は通常通り服用してください。

誤って決められた量以上に飲んでしまった場合はどうすればよいでしょうか?

服用後すぐに気づいた場合には、吐き出したうえでうがいをしてください。後に気づいた場合には当院までご相談ください。

併用禁忌の薬剤はありますか?

シダキュアと併用禁忌の薬剤はありません。ただし、以下の薬剤を服用中の方への投与には注意が必要とされています。

  • 非選択的β遮断薬
  • シダキュアによるアレルギー反応が強くあらわれることがあります。また、シダキュアによるアレルギー反応の処置のためにアドレナリンを投与した場合、通常量のアドレナリンでは効果が十分発現しないことがあります。

  • 三環系抗うつ薬およびモノアミンオキシダーゼ阻害薬
  • シダキュアによるアレルギー反応の処置のためにアドレナリンを投与したとき、アドレナリンの効果が増強されることがあります。

  • 全身性ステロイド薬
  • 全身性ステロイド薬の投与により、免疫系が抑制されてシダキュアの効果が十分に得られない可能性があります。

シダキュアを寝る前に服用してもいいですか。?

シダキュアはアレルゲンであるスギ花粉エキスを含むため、服用するとアレルギー反応を起こす可能性があります。そのため、医療機関とのアクセスが容易な日中(朝や昼間)の服用が推奨されます。特に、治療開始から間もない時期や薬の量が増量されたときはアレルギー反応が起きやすいため、ご注意ください。
なお、1ヵ月ほど服用を継続して薬に体が慣れてきたら、就寝前に服用しても大丈夫です。

シダキュアはヒノキ花粉症に効果がありますか?

スギ花粉とヒノキ花粉は共通の抗原を持ちますが、含まれる4種類の抗原のうち、1種類がヒノキ花粉に多くスギ花粉には少ないことがわかっています。
シダキュアはスギ花粉エキスが主成分なので、スギ花粉に多く含まれる抗原に対して体を慣らすことは可能ですが、ヒノキ花粉のみに多く含まれる抗原に対して体を慣らすことはできません。
そのため、シダキュアを服用してもヒノキ花粉症を軽減する効果はあまり期待できません。

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