PRP療法(PFC-FD)  多血小板血漿 毛髪再生

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PRP(PFC-FD)療法とは?

PRP(PFC-FD)の画像

再生美容療法であるPRP(Platelet Rich Plasma/自己多血小板血漿)療法は、ご本人の血液から遠心分離して血漿を取り出して濃縮、高濃度の血小板が入った血漿をつくって頭皮に注射する治療法です。多量の血小板を含んだPRPから成長因子を取り出しフリーズドライ加工(凍結乾燥)の処理を行っています。フリーズドライ加工を行うことにより、6カ月間の保存が可能になりました。この成長因子を頭皮に注入することで、毛髪の再生を促す治療法です。

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PRP(PFC-FD)の効果はいつから出るのか

効果は3カ月前後で目に見えるようになってきます。細胞の活性は3カ月~半年でピークとなり、その後少しずつ減少していきます。

血小板に含まれるサイトカイン(成長因子)

血小板には多種類のサイトカイン(成長因子)が含まれており、細胞の活性化や細胞分裂に影響があります。血小板に含まれるサイトカインには次のようなものがあります。

EGF

EGFは細胞再生因子(上皮細胞増殖因子)と言われるペプチドの一種で、ノーベル医学生理学賞受賞成分です。53個のアミノ酸から成っており、皮膚表面の受容体(EGFレセプター)と結びつき、肌細胞を新たに作り出す働きを促します。
EGFには、肌の幹細胞でコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などのたんぱく質が作られるのを助ける作用が期待できます。

PDGF

PDGFは血小板由来成長因子と言い、間葉系細胞の遊走や増殖などの調節に関与する因子です。細胞の複製と血管形成、上皮形成、肉芽組織形成を促進しますが、加齢とともに減少していきます。

TGF-β

TGF-βは形質転換成長因子(トランスフォーミング増殖因子)という物質で、細胞外マトリックス形成を促します。線維芽細胞の増殖、フィブロネクチン・骨基質の沈着誘導、破骨細胞形成の抑制などの働きが期待できます。

FGF

FGFは線維芽細胞増殖因子という人体で作られるたんぱく質の一種です。組織細胞を修復し、コラーゲンの産生やヒアルロン酸の産生といった働きをします。

VEGF

VEGFとは血管内皮細胞増殖因子という物質のことで、血管内皮細胞の増殖や再生といった働きをします。

このように修復機能にすぐれたPRPを頭皮に注入すると、傷ついた血管や部分組織を再生できます。毛根に届く栄養を増やし、頭皮を毛が生えるのに最適な土壌として整えていくことで、毛の生存期間を延長したり発育を促したりする効果が期待できます。

男性のAGAだけでなく、女性の薄毛に対しても治療効果が認められています。フィナステリド、デュタステリドは、AGAの治療薬として有効性が高い一方で、女性の薄毛治療としては服薬が禁忌とされていますが、PRPであれば男性・女性問わず使用できる安全性の高い治療法です。

PRP(PFC-FD)療法のメリット・デメリット

メリット

PRP療法は、整形外科などでも活用されており、症例数が多く安全性の高い治療法です。患者さまご本人の血液を使っているため、アレルギーや拒絶反応が出にくいという点も特長です。

副作用は特にありませんが、免疫疾患や癌の治療中だったり妊娠中の場合はPRP療法以外の治療法を選択することがあります。事前に血液検査を行いますが、問診の際にもご自分の病歴などをお伝えください。男女どちらも治療を受けられるなどもメリットです。

デメリット

デメリットは特にありませんが、日本では未承認の治療のため、治療費は全て自己負担となることに注意が必要です。

また、治療の初期は一時的に抜け毛の量が増えます。しかし、ヘアサイクルを正常に戻していくことで新しい毛が生えてくるので心配はいりません。患部に注射で投与しますので、当日は洗髪は控えてください。

PRP(PFC-FD)の治療の流れ

治療サイクルは「月1回の治療×3回」を1クールとし、その後は3カ月~半年に1回に経過を観察しながら治療を行います。継続治療することで効果が持続します。

  • カウンセリングのあと血小板を採取するために採血(50cc)を行います。
  • 採血した血液をCPC(厚労省特定細胞加工物製造の届出済施設)に送付し加工します。
  • 適応性が確認されましたら、無菌クリーンベンチ内で一人分ずつ製造します。
  • 採血後、約3週間で作成されたVFDがクリニックに届けられ投与可能となります。
注意事項

感染症検査(HIV・HBD・HCV・梅毒・HTLV‐1)、血液検査、無菌検査など血液の安全性や適応をチェックします。感染症検査で陽性反応が出た方は、治療を受けていただくことはできません。血液検査費用(税込み16,500円)をご負担いただきますのであらかじめご了承ください。
複数人の検体を同時に処理することはありません。一人ずつ異なるバーコードで管理し、オリジナルナンバーをパッケージと瓶にまでしっかりとラベリングしますので、取り違えなどの心配はありません。ご安心ください。

PRP(PFC-FD)治療の料金

PRP(PFC-FD)治療では、血液の加工費用と成分を投与するための施術費用(2cc単位)を頂戴いたします。加工は院内で行わず外部の専門施設に委託しているため、ご依頼いただいた時点で加工費用が発生します。50ccの採血により、VFDが6cc分作成されます。投与部位や投与回数などの詳細につきましてはご相談ください。

項目 料金(税込)
VFD加工費用 132,000円/初回
1回2CCまで注入料 99,000円/回

PRP(PFC-FD)治療にはクレジットカード(1回払い)が利用できます。
PRP(PFC-FD)治療は予約制となります。
 

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記事制作者

小西真絢(巣鴨千石皮ふ科)

「巣鴨千石皮ふ科」院長。日本皮膚科学会認定専門医。2017年、生まれ育った千石にて 「巣鴨千石皮ふ科」 を開院。
2児の母でもあり、「お肌のトラブルは何でも相談できるホームドクター」を目指しています。