かゆみを抑える漢方薬22「消風散(ショウフウサン)」

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消風散とは?

消風散の画像

消風散の出典は外科正宗です。慢性化して分泌物が多く患部がジュクジュクとしており、かゆみがある場合にお使いいただけます。

処方名の由来は「風」は痒みをもたらす原因を象徴したものです。古来中国では、風が掻けば即ちかゆし(外邪である風が皮膚に留まり、皮膚を掻くので痒い)という病理観から、「風掻痒」という言葉が生まれました。
「風」による痒みを「消散して」症状を改善するというのが処方名の由来です。

オンライン診療対応可能

当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

下記のいずれかのボタンからお申込みください。

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消風散の特徴

消風散には、以下の生薬が含まれます。

  • 石膏(セッコウ)
  • 地黄(ジオウ)
  • 当帰(トウキ)
  • 牛蒡子(ゴボウシ)
  • 蒼朮(ソウジュツ)
  • 防風(ボウフウ)
  • 木通(モクツウ)
  • 知母(チモ)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 苦参(クジン)
  • 荊芥(ケイガイ)
  • 胡麻(ゴマ)
  • 蝉退(センタイ)

これらの生薬を組み合わせることで炎症を抑えて、かゆみを取り、腫脹や滲出物など身体の水分の偏在を整えたり、炎症の慢性化を改善したりするはたらきが期待できます。

消風散の効果について

効能・効果は、分泌物が多く、かゆみの強い慢性の皮膚病(湿疹、蕁麻疹、水虫、あせも、皮膚そう痒症)とされています。

比較的体力のある人の慢性の皮膚疾患で、患部に熱感があって、多くは湿潤(じゅくじゅく)した、かゆみの強い場合に用います。
1)頑固な皮疹で、分泌物があって痂皮を形成し、その外見 が汚穢で地肌に赤味を帯び、口渇を訴える場合。
2)皮膚の病変が夏期にむかって、増悪する傾向のある場合。

消風散の使い方

成人の場合、1日合計7.5gを2~3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお容量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。

消風散を服用する上での注意点

副作用として偽アルドステロン症、ミオパチーなどが報告されています。その他にも過敏症、消化器症状などが報告されております。本剤を服用中に体調が優れなくなった場合は、本剤の服用を中断してご相談ください。

消風散の患者さま負担・薬価について

医療用とされている消風散としては「ツムラ消風散エキス顆粒(医療用)」の薬価は1包(2.5g)あたり30.5円です。1日3包なので1日薬価は91.50円です。30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは823.5円の薬剤費となります(薬剤費のみの計算です)。

よくあるご質問

偽アルドステロン症の初期症状はどのようなものですか?

手足のだるさやしびれ、つっぱり感、こわばりなどです。これらの症状がでたらすぐに服用を中止しご相談ください。

消風散はドラッグストアで販売されていますか?

ドラッグストアでも販売されています。ただし医療用医薬品と一般用医薬品では用法用量が異なります。これは安全性をより高めるために服用量を調整しているためです。

ほかにどんな漢方薬がありますか?

漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。

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