温清飲とは

温清飲は月経不順や月経困難、更年期障害、神経症にお役立ていただける漢方薬です。出典は明代の総合医学書である万病回春です。処方名の由来は温補養血（身体を温め、貧血を改善する）に働く四物湯と清熱瀉火（解熱消炎作用）に働く黄連解毒湯の合方であり、これらの薬効から温と清の字を取って名付けたものです。

オンライン診療対応可能

当院では、初診からオンライン診療にて漢方薬の処方を行っております。通院なしで薬剤をお送りすることが可能です（送料無料）。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

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温清飲の特徴

温清飲は以下の生薬が含まれます。

• 地黄（ジオウ）
• 芍薬（シャクヤク）
• 川芎（センキュウ）
• 当帰（トウキ）
• 黄芩（オウゴン）
• 黄柏（オウバク）
• 黄連（オウレン）
• 山梔子（サンシシ）

温清飲の対象患者さまについて

温清飲は強い炎症や熱感があり、同時に皮膚の乾燥感や痒み、月経不順などの血虚の症候があるような場合を目標に使用されます。効能効果としては皮膚の色つやが悪く、のぼせる方の月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症です。
血の道症：月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のこと。
（使用目標＝証）
体力中等度の人で、不安、不眠、のぼせなどの精神神経症状があり、出血傾向を伴う場合に用いる。
1）皮膚は黄褐色を呈し、枯燥していることが多い。
2）下血のある場合や、婦人では子宮出血や月経過多で出血の多い場合。
3）発熱、熱感があって瘙痒感が強く、分泌物の少ない皮膚症状を伴う場合。

温清飲の使い方

成人の場合、1日合計7.5gを2～3回に分割して食前もしくは食間に、水またはぬるま湯と一緒に内服します。なお用量は年齢・体重・症状により適宜増減します。また万が一飲み忘れてしまった場合は気がついた時点で内服して下さい。ただし次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして次の分から再開しましょう。

温清飲を服用する上での注意点

副作用として間質性肺炎（初期症状：息切れ、発熱、空咳）、肝機能障害、黄疸、腸間膜静脈硬化症、過敏症（発疹、発赤等）、消化器症状（食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、下痢等）が報告されています。服用していつもと体調が違うようでしたら服用を中止し、医師へ相談してください。また、使用経験が少ないため、小児に対する安全性は確立していないと添付文書では記載されています。用量については医師の指示に従ってください。

腸間膜静脈硬化：山梔子を含有する漢方薬の長期投与が原因の一つと言われています。主に腹痛や下痢、悪心、嘔吐の症状が出ますが無症状（便潜血陽性を含む）症例もあります。症状の重いものではイレウスを呈するケースもあります。

温清飲の患者さま負担・薬価について

医療用とされている温清飲としては「ツムラ温清飲エキス顆粒(医療用)」が有名です。1日薬価は114.00円で1包（2.5g）あたり38円です。1日3包で30日分処方された場合、3割負担の患者さまでは1026円の薬剤費となります。（薬剤費のみの計算です）

よくあるご質問

温清飲はドラッグストアで売っていますか？

ドラッグストアでも販売されています。ただし医療用医薬品と一般用医薬品では用法用量が異なります。これは安全性をより高めるために服用量を調整しているためです。

ほかにどんな漢方薬がありますか？

漢方薬には多くの種類があり、国内で医療用として承認されたものは148処方あります。詳細はこちらのページをご覧ください。

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