帯状疱疹

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帯状疱疹とは?

帯状疱疹は、体の神経が分布している部位に沿って帯状の赤い発疹ができ、強い痛みを発するウイルス性の疾患です。また、神経は左右、体に沿って分布しているため帯状疱疹では左右どちらか帯のように症状がでるのが特徴です。

帯状疱疹の原因は水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)で、最初に感染したときは水ぼうそうになります。水ぼうそうが治ったあとでも、神経節にウイルスが潜伏しているせいで、高齢になって体の抵抗力が弱くなったり、季節の変わり目や過労・体調を崩したりしたときなどに「再活性化」することがあります。これが帯状疱疹です。

症状としては、肌の表面に赤いブツブツができて帯状に広がります。時間が経つと水ぶくれに代わり、1~2週間ほど経つとただれ、潰瘍になります。自然に治癒していくと、かさぶたに変わり、2~4週間頃にはかさぶたは取れて完治します。ただし、重症化すると点滴や入院が必要になることもあるので注意が必要です。

帯状疱疹では発疹の出る2,3日前から強い疼痛があるのも特徴といえます。ウイルスが神経節で繁殖することで、知覚神経から皮膚の細胞にまで炎症が拡大することで痛みが起こるのです。痛みのピークは発疹が出てから7~10日頃。さらに、帯状疱疹にかかると、リンパ節の腫れ・発熱・頭痛・倦怠感・運動神経麻痺などほかの症状も引き起こされることがあります。

また、帯状疱疹の皮膚症状が治ったあとも、痛みが残ることがあり、帯状疱疹後神経痛といいます。神経節がウイルスによって深く損傷を受けてしまったときに起こりやすく、軽度なものから刺すような痛みや灼熱感が生じるものまであるのです。治療が遅くなるほど、また高齢であるほど起こりやすく、50歳以上の2割が、ひどくなると痛みが数年間続くこともあります。

なお、水ぶくれができたときにつぶしてしまうと、中にはウイルスが入っているため、他の人に、水痘として、接触感染する恐れがあります。乳幼児やまだ水ぼうそうにかかったことがない人が近くにいる場合は気をつけてください。

帯状疱疹の原因

水ぼうそうの原因である水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)が帯状疱疹も引き起こします。

ウイルスが神経節に潜伏しており、後に再活性化することで帯状疱疹にかかります。再活性化のきっかけは主に免疫機能の低下で、体調を崩したときやストレス過多、高齢になって体力が落ちたとき、がん・悪性腫瘍などがあるときなどが顕著です。

水ぼうそうは10歳以下の子どもの90%ほどがかかる感染症ですが、帯状疱疹は40歳以上の人が多く発症します。加齢による体力の低下、疲労、ストレスなどがきっかけとなり、知覚神経がある部位であれば全身のどこでも発症します。

帯状疱疹のウイルスは主に接触感染で、人から人に感染することがあります。患部を触った手で他人と接触したり、浸出液がついたドアノブや衣服を経由してうつる恐れがあるのです。ただし、水痘にかかったことのある人にはうつりません。

また、帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹発症後の治療開始が72時間より遅れるとかかりやすいというデータがあります。また、50歳以上、糖尿病などの合併症があるといったことも帯状疱疹後神経痛の原因として挙がっています。

帯状疱疹の診断

帯状疱疹の発症初期は、虫さされや単純ヘルペスなどと勘違いしてしまうこともよくあります。自分で診断することはむずかしいため、早めにご相談ください。。

デルマクイックの画像

医師は主に視診と問診で診断します。また、発疹の塗沫標本からギムザ染色を行ってウイルス性巨細胞の存在を確認したり、血清診断、抗VZVモノクローナル抗体でウイルス抗原を検出したりする方法もあります。

2017年8月からは、水痘帯状疱疹ウイルス検査キット「デルマクイックVZV」が保険適用開始となりました。

発疹の内容物や潰瘍の浸出液を検体として、5~10分程度で抗原を検出できるものです。

帯状疱疹の治療

痛みの緩和と皮膚の回復、重症化・後遺症を防ぐために、抗ウイルス剤の内服薬を処方します。ウイルスの増殖を抑制して治癒期間を短縮するためにアメナリーフ、ファムビル、バルトレックスなどを、発疹が出てから72時間以内に投与、1週間ほど継続することが推奨されています。72時間以上を経過していても効果は期待できます。

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鎮痛のために痛み止めや炎症を抑える非ステロイド抗炎症薬を処方することもあります。激しい疼痛の場合は神経ブロックを行います。

重症化しているときは、アシクロビル、ビダラビンなどを静脈に直接注入する点滴治療が必要になるケースがあります。治療が遅くなると大きな潰瘍が残ることがあるので、早めに受診と治療を受けるようにしてください。

その他の治療

子どもの頃に水ぼうそうにかかると抗体がつくられますが、20年ほど経過すると抗体力が弱くなってしまいます。加齢によって帯状疱疹が発症しやすく、また治癒後の神経痛リスクも高くなりますので、帯状疱疹ワクチンを接種するといいと考えられています。

2016年3月から50歳以上の人を対象に、帯状疱疹予防としてのワクチン接種が可能になりました。生ワクチンのほか、2020年2月からはがんや膠原病などにより免疫機能が低下している人でも受けられる不活性ワクチンもあり、選ぶことができます。不活性ワクチンは予防効果が十分にありますが、2回接種必要になることがあります。一般的に効果は5~10年ほど継続するとされています。

帯状疱疹後神経痛の治療薬はまだ確立されておらず、個人差がありますが、抗てんかん薬や抗うつ薬、オピオイドなどを痛みを和らげる薬を処方しています。

帯状疱疹の予防や注意事項

乳幼児の段階でワクチン接種することを推奨します。2014年10月から、1~1歳1カ月の間に一度目、1歳3カ月~2歳の間に二度目の定期接種することが決まりました。

日頃の予防法としては、疲労が原因で発症しやすいので、栄養と睡眠を十分にとることが特に大切です。

患部を冷却すると痛みが激しくなります。お風呂に入ると痛みが改善することが多いです。

水疱を破ると二次感染をおこすことがあるので、帯状疱疹の部分をこすらないようにしてください。
他人にうつさないことも肝心です。水疱瘡にかかったことがない方が身近にいる場合、接触を避けましょう。