【男女別】薄毛・抜け毛の治療法について。推奨度を医師が解説

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※薄毛治療という用語について
正式には男性型脱毛症・女性型脱毛症という名称ですが、円形脱毛症と区別するために薄毛治療と記載しております。

薄毛治療に対する思い

他人にはあまり言えないけれど薄毛に悩んでいるという方は非常に多いです。髪の毛は見た目に関わり、ご本人にとっては大きな悩みであることは間違いないでしょう。当院でも薄毛の相談にいらっしゃる方は後を絶えません。私も母親もFAGA/FPHLの傾向がありますのでご相談にいらっしゃる患者さんのお気持ちはよくわかります。

2017年の総務省統計局の人口推計から計算すると、15歳以上の男女の約3人に1人が薄毛・抜け毛に悩んでいるというデータが出ています。さらに将来薄毛になるのではないかと気になっている人はもっと多いと思われます。
クリニックを開院し自ら治療方針を決められるようになり、どうしたら安全かつ信頼性の高い薄毛治療を悩める方にご提供できるかを模索してまいりました。

薄毛治療は保険が効かない

薄毛は命に係わる疾患や怪我ではないため、保険診療の対象と認められておりません。それ自体が健康被害を及ぼすものではないと、治療の際に保険証が使えないのです(ただし、脱毛の中でも、円形脱毛症の場合は保険適用になります)。同様に医療費控除を利用することもできません。

» 円形脱毛症の詳細はこちら

当院の薄毛治療に対する方針

これまで患者さまにはエビデンス(科学的根拠)に基づいた安全かつ効果が高い治療を提供したいと考え、保険診療を中心に運営してきました。
保険診療の治療は、厳格なルールに基づいた臨床試験を経て厚生労働省に承認されているため、エビデンスレベルが高い治療をご提供できます。

一方、自費診療は保険診療に比べエビデンスが少ないことが多いです。前述の通り、薄毛治療は保険診療として認められていないため、治療の選択肢は自費診療に限られます。

少ないながらもなるべくエビデンスに基づいた自費診療を提供できるよう、日本皮膚科学会の定める『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版』(以下、ガイドラインとする)をよりどころとして治療の選択肢をご用意しています。
※診療ガイドラインとは科学的根拠に基づいて医師・患者双方にとって標準的な薄毛治療を提示することを目的に定められたもので広く公開されています。

薄毛治療の推奨度

ガイドラインでは各種の治療法の紹介だけでなく、有用性についての推奨度が解説とともに提示されています。推奨度の分類は以下の通りです。

  • A.行うよう強く勧める
  • B.行うよう勧める
  • C1.行ってもよい
  • C2.行わないほうがよい
  • D.行うべきではない

薄毛治療は国際的にもエビデンスが不足しており、日々蓄積されているためガイドラインでも評価が定まっていないことがあります。当院では、現時点で無効もしくは有害である良質のエビデンスがある「推奨度D」の治療については取り扱わず、A~C2の推奨度の治療法については、把握しているリスクやメリットなどの情報をご提供し、患者さまとご相談しながら検討するようにしています。

当院における薄毛治療の取り扱い

治療法 男性 女性
推奨度 当院での
取り扱い
推奨度 当院での
取り扱い
フィナステリドの内服 A D ×
デュタステリドの内服 A D ×
ミノキシジルの外用 A A
LEDの照射 B B
成長因子導入 C2 C2
ミノキシジルの内服 D × D ×

男性の患者さまであれば、プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)の内服による治療が有効ですが、女性に対してはこれらの内服薬は禁忌となっておりお使いいただけません。

女性に対する治療法については何か良い打ち手がないものかと探してきました。ガイドラインを策定した第一人者の専門家に相談したり、薄毛治療のセミナーや海外研究から学んだりした結果、当院で提供できる治療法がいくつか浮かび上がってきました。

当院のAGA・FAGA/FPHL治療の歩み

これまで保険診療で長く通院されていた患者さまから、当院で専門的な薄毛治療を受けたいとご希望をいただいたことがあります。
当初、専門クリニックをご紹介させていただきましたが、しばらくして再度来院されました。お話をお聞きすると専門クリニックで高額の治療を勧められ「怖くなって逃げてきてしまいました」とのこと。どうにか当院で専門クリニックと同等の治療を受けられないかという要望をいただきました。

ここまで信頼していただけたのは医療者として光栄ですので何とか力になりたいと考えました。そこで慎重に治療を進めることをお約束し、まずはモニターとして専門的な薄毛治療を開始いたしました。いくつかの選択肢をご提案し、患者さまが希望されたヘアフィラーという薬剤を頭皮に注入する治療法を開始しました。

» ヘアフィラーの詳細はこちら

その後、次の治療法も試したいとのことで一定期間をおいて成長因子を頭皮に注入するPRPによる治療も導入しました。

» PRPの詳細はこちら

これらの治療法は男女ともに投与可能です。
治療開始から3年の月日が経過し、患者さまにはご満足いただける結果となりました。

薄毛治療は発毛のメカニズムに沿って行うため、すぐに効果が出るわけではありません。その間、患者さまと並走し時間をかけて取り組むことで、じっくりと経過観察や効果測定を行うことができました。また安全性の確認や施術スキルの向上、オペレーションの改善など提供体制を磨くことができました。

ようやく一般の患者さまに安心して治療を提供できる体制を整えることができたと判断したため、当院の薄毛治療メニューに加えることにしました。

薄毛にお悩みの方はぜひご相談ください

前述の通り、薄毛治療は自費診療となり高額になる場合もありますが、当院から高額の治療に誘導することは致しません。
これまでの治療や現在の症状に合わせて適切な治療法をご提案いたします。まずはご相談いただければきっとお力になれると思います。

まとめ
  • 薄毛に悩む人は多いが、保険診療の対象外
  • AGAガイドラインに基づいた根拠のある治療を提供します
  • 患者さんの性別によって提案する治療法が異なります
  • ヘアフィラーやPRPなどの治療法も導入しています。

記事制作者

小西真絢(巣鴨千石皮ふ科)

「巣鴨千石皮ふ科」院長。日本皮膚科学会認定専門医。2017年、生まれ育った千石にて 「巣鴨千石皮ふ科」 を開院。
2児の母でもあり、「お肌のトラブルは何でも相談できるホームドクター」を目指しています。