【2023春】花粉症の薬はいつから飲む?眠くならない薬や副作用まとめ

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2023年春の花粉の飛散予測は?

花粉の飛散量は、前年6~7月頃の日照時間などの気候条件に大きく左右されます。この時期に十分な日照量があるとスギの雄花がよく成長するため、翌年に花粉が多く飛散することになります。

また、花粉飛散量は周期的なリズムがあり、多い期間と少ない期間が交互に訪れる傾向にあります。飛散量が少なかったエリアは翌年に多く、反対に多かったエリアは翌年に少なくなるといった按配です。そのため花粉飛散量は全国一律ではなく、エリアごとに区切って考えると良いです。

2023年のスギとヒノキの花粉飛散量は、関東や東海、西日本など多くのエリアで前年よりも多くなりますが、北陸や北日本ではやや少なくなる予想になっています。また、関東ではスギだけでなくヒノキ花粉が多く飛ぶとも考えられています。

薬はいつから使い始めるべき?

花粉症の治療には主に内服薬が用いられます。症状が出始めの頃、またはそれより1~2週間前に服薬を始めると症状が重く発症するのを防ぐことができます。このほかに点鼻薬(鼻スプレー)や点眼薬(目薬)を併用したり、花粉症アレルギーを根本的に治療する長期治療を行ったりすることもあります。
当院では、初診からオンライン診療にて花粉症の治療薬の処方を行っております。通院なしで症状に合った薬剤をお送りすることが可能です(送料無料)。アプリのインストールは不要で、システム利用料も徴収しておりません。よろしければご利用ください。

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内服薬

花粉症の治療に効果的な第2世代抗ヒスタミン薬(ビラノア・デザレックス・ルパフィンなど)を主に用います。これは第1世代抗ヒスタミン薬よりも眠気などの副作用が軽い薬です。

花粉が本格化する時期よりも2週間ほど早く服用を開始すると、症状が軽くて済みますので、1月下旬頃から飲み始めることをおすすめします。

なお、第2世代抗ヒスタミン薬はくしゃみ、鼻水などの症状によく効きますが、鼻づまりの解消にはあまり効きません。抗ロイコトリエン薬という別の薬が鼻づまりに効くので、医療機関で診療を受けた際には「鼻づまりの症状もある」ことを伝えると良いでしょう。

点鼻薬

内服薬と併用することで鼻づまり、鼻の炎症などの花粉症の症状(アレルギー性鼻炎)を抑えることができるのが点鼻薬(鼻スプレー)です。薬効はステロイドと抗ヒスタミン薬があります。

点眼薬

内服薬と併用することで目のかゆみや目やに、充血などの花粉症の症状(アレルギー性結膜炎)を抑えることができるのが点眼薬(目薬)です。薬効は抗ヒスタミン薬やステロイドがありますが、ステロイド点眼薬は眼科での処方が推奨されています。

舌下免疫療法

舌下免疫療法はアレルゲンに体が少しずつ慣れていくことでアレルギー反応を弱めていく治療で、アレルギー(スギ花粉)を根本から治療することを目的としています。5歳以上の小児にも使用できます。薬の服用期間は少なくとも3年、目安は5年という長期的な治療になります。

舌下免疫療法では、シダキュアを舌の下に置いてゆっくり溶かして服用します。スギ花粉症の治療では5月~12月頃から服用を開始します(花粉が飛散している時期は舌下免疫療法をスタートすることができません)

【比較】花粉症の薬剤一覧表

内服薬一覧

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オンライン診療について

オンライン診療の手順

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花粉症の薬に関するQ&A

花粉症の薬に関してよくある質問への回答をまとめました。

病院の処方薬と市販薬の違いは?

市販薬は病院に行く手間もなくすぐに薬を手に入れることができますが、花粉症の症状が思ったよりも軽減されなかったという人もいます。

また、市販薬のアレジオンが15歳未満の子どもは服用できないというように、使用可能年齢に注意が必要です。子どもは特に薬の効果・副作用の影響を大きく受けるため、成分量の微調整が必要です。お子さんの花粉症については医師に相談するようにしてください。

処方薬は、患者さん一人一人の症状や体の状態、生活習慣などをすべて考慮に入れた上で薬の内容・量が調整されています。また、点鼻薬や目薬なども併せて処方されることがあります。

費用面でいえば、処方薬をもらうには病院での診察代と薬代の両方がかかります。ただし医療保険が適用されるので、実質的な負担は1~3割になりますし、ジェネリック医薬品を選択してより費用を抑えることが可能です。一方で市販薬は薬代のみで済みますが、全額自己負担となります。

風邪薬の服用中は花粉症の薬は飲まない方が良い?

風邪薬と花粉症の薬には飲み合わせの悪いものがあります。例えば、抗ヒスタミン薬や血管収縮薬がどちらにも含まれていて、併用の結果血中濃度が非常に高くなってしまう恐れなどがあります。

風邪薬と花粉症の薬を併用することになりそうな場合は、あらかじめ医師に相談してください。

花粉症の薬の副作用は?

抗ヒスタミン薬には、眠気、だるさ・倦怠感、口のかわき、頭痛、めまい、ふらつき、胃腸障害などの副作用が起こるものがあります。

眠くならない薬はある?

花粉症の薬を服用して眠くなるのは、抗ヒスタミン薬の成分が脳に到達してヒスタミンのはたらきをブロックするために起こります。第2世代のビラノア・アレグラは特に眠気が出にくい薬です。

このほか、抗ヒスタミン薬の成分が含まれていない漢方薬、局所的な効果を発揮しながらも脳でヒスタミンのはたらきに干渉することがない点鼻薬・目薬は眠くならないと言えるでしょう。

妊婦・授乳中でも飲める薬は?

妊娠2~4ヶ月目は薬の成分が赤ちゃんに重大な影響を及ぼしやすいため、原則として医師は妊婦さんに薬の処方を行いません。点鼻薬や目薬は血中に成分が浸透する量が少ないので、比較的安全として使用することがあります。

5ヶ月目以降からは安全性の高い内服薬の処方が可能になります。この時期になっても安全性の判断は必要なので、市販薬を自己判断で服用することは控えてください。

授乳中も妊娠中と同様に、医師と相談しながら使用する薬を見つけていきましょう。内服薬の成分は母乳の中に入り込むので、市販薬の使用はNGです。

妊娠中と授乳中の花粉症対策は、できるだけ花粉を浴びないように、外出時にはサングラスやマスクを着用すること、家に入る前に衣服から花粉を払い落とすこと、空気清浄機を使うことなど、花粉との接触機会を減らす方法がおすすめです。

まとめ
  • 花粉症の薬は早めに使用を開始すると症状が抑えやすい
  • 花粉の飛散が本格化する1~2週間ほど前(1月下旬)から使用を開始すると良い
  • 花粉症は主に抗ヒスタミン薬の内服で治療する
  • 抗ヒスタミン薬は副作用に気を付ける必要がある
  • 点鼻薬、目薬、漢方薬などの選択肢がある
  • 処方薬と市販薬は用途や利便性にあわせて使い分けると良い
  • 風邪薬と花粉症の薬の併用は医師に相談する
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記事制作者

小西真絢(巣鴨千石皮ふ科)

「巣鴨千石皮ふ科」院長。日本皮膚科学会認定専門医。2017年、生まれ育った千石にて 「巣鴨千石皮ふ科」 を開院。
2児の母でもあり、「お肌のトラブルは何でも相談できるホームドクター」を目指しています。