日焼けによるシミ対策!紫外線が肌に与える影響を詳しく解説

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今回はシミの元になる紫外線が肌に与える影響や対策について解説いたします。紫外線に対する正しい知識を身につけ、紫外線が増えるシーズンに備えましょう。

紫外線が強くなる時期

紫外線量の推移

紫外線は晴れの日だけでなく、雨の日や曇りの日も絶えず降り注いでおり、私たちの身体は毎日その影響にさらされています。紫外線対策という言葉がなじみ深くなりました。紫外線は太陽から降り注がれるため、季節や時間帯により大きく偏りがあります。

気象庁のデータによると、紫外線量は1年のうちで、4月頃から急激に増え始めて7~8月にもっとも多くなるとされています。紫外線量のピークは夏の日中となります。(紫外線量=紫外線の強さ×時間)

1年の中では4月~9月に7~8割が、1日の中では10~14時頃に7割が放射されます。地域的には北方から南方に向かって紫外線が強くなっていきます。

UVインデックスとは?

UVインデックス

UVインデックスとは国際的に広く用いられている指標で、紫外線の波長ごとに異なる人体への影響度合いを総合的に評価しています。
※紫外線の波長の詳細については後述いたします。
日常生活で使いやすい数値(影響度合いの一つの目安)とするため、地上に達する紫外線の波長毎の強さと、人体への影響度(紅斑作用スペクトル)をかけ合わせた数値を、使いやすい数値(0~11+)に指標化したものです。
UVインデックス=CIE紅斑紫外線強度(mW/㎡)/25
気象庁のHPでは全国50か所を超えるUVインデックスの解析値を公開されています。お住まいのエリアのデータを確認して効率よく紫外線対策をされてはいかがでしょう。

紫外線を浴びやすいアクティビティ

プールやキャンプ、海水浴、山登り、屋外ライブ、遊園地などの野外アクティビティでは、明るくまぶしい太陽の下でエネルギッシュに活動したい気持ちになります。特にお子さんのいるご家庭では、家族そろって屋外で遊んで過ごす時間を持つことも多いのではないでしょうか?
もちろん、日の光を浴びることは体に良い影響もあります。ビタミンDを合成して骨や歯を強化したり、「幸せホルモン」として知られるセロトニンが分泌されると言われたりしています。ただし、強すぎる紫外線を浴びることには注意が必要です。紫外線による人体への影響をこれから解説します。

紫外線のタイプ:UV-A/UV-Bとは

地上にまで届く紫外線にはUV-A(紫外線A波)、UV-B(紫外線B波)という2種類があり、それぞれ人体にもたらす影響が異なります。

UV-A(紫外線A波)

UV-Aは波長が長く、さまざまな物質を通過する力が強い紫外線です。窓ガラスや雲なども通り抜けて地上に到達するため、曇りの日や屋内で過ごしているときも油断ができません。1日など短期間で肌の状態が変わるといった急激な変化は起こしませんが、表皮を通過して奥の真皮にまで届くことで、じわじわと肌に深いダメージを蓄積していきます。40代頃からしわ・たるみなどが目立つようになるのはUV-Aの影響です。

UV-B(紫外線B波)

UV-B波は波長が短く、主に肌の表面に働きかけ、日焼けや炎症の直接の原因になります。皮膚の表面に炎症(サンバーン)を起こし、肌が黒くなる状態(サンタン)を引き起こすもので、短時間浴びたことでも肌を赤くしたり熱っぽくしたりし、メラニンを増加させて黒くします。このほか、シミやそばかすなどを引き起こします。また非常にエネルギーが強いUV-Bを浴び続けると皮膚がんの原因になります。ただし、波長が短いためオゾン層や窓ガラスに阻まれやすいという特徴もあります。

紫外線が皮膚に与えるさまざまな影響

紫外線の種類と作用について見てきました。ここでは、紫外線が主に肌に対してどのような影響をおよぼすかを解説します。

日焼け 紫外線を浴びると表皮にあるメラノサイト
細胞が活性化して、メラニン色素の合成が進み、
肌が黒くなる
シミ・そばかす UV-Bによってつくられたメラニン色素が
徐々に肌表面に挙がってきて、角層に到達すると
シミやそばかすになる
しわ・たるみ UV-Aが真皮層に到達し、肌のハリや弾力を
生み出すコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を
生み出す線維芽細胞にダメージを与える
ターンオーバー
の乱れ
紫外線によって傷ついた肌は、
回復のためターンオーバー
(肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる仕組み)
を早める。その結果、古い角層と新しい角層が
表皮に混在する状態になり、ざらつきやくすみ、
毛穴の汚れの原因になる

紫外線によるお悩みは加齢とともに増加

紫外線は肌に少なからずダメージを与え、加齢によってその影響は強く現れるようになります。シミのお悩みのご相談は40代頃から急激に増えています。これはメラニン色素が肌の奥から表面の角層にまで浮き上がってくることによるもので、肌が紫外線を浴びてから長い時間をかけて生じます。また、肌のハリや弾力を生み出すエラスチンやコラーゲンなどを次第に減少させていく作用によって、しわやたるみのお悩みは、早い方であれば20代・30代の方からも寄せられています。こうした肌のお悩みをなるべく抑えるために、適切な対策を毎日継続することが大切です。

紫外線の対策は?

紫外線に立ち向かうためには、体の外側と内側の両方からアプローチする方法があります。
まずは必要以上に紫外線を浴びないようにすることが大事です。日焼けをしてからケアするのではなく、シミなどを濃くしないための予防をしっかり行ってください。その上で気になる方にはダメージから回復させる治療法もあります。

セルフケア

紫外線の浴びすぎを防ぐことが大事です。日々の生活に日除けアイテムを取り入れましょう。

日除けアイテム

紫外線をなるべく浴びないために、サングラスや帽子、日傘などの日除けアイテムを使うこともおすすめです。帽子や日傘は、紫外線から頭皮と髪を守る効果があります。頭皮にダメージがあると髪の生えるサイクルに悪影響が生じるほか、髪質が劣化してぱさつきや乾燥、退色の原因になります。また、目からも紫外線が体内に入ってくるのですが、体が「紫外線が体内に入って来た」と感知してメラノサイト細胞の活発化を指示してしまいます。シミやそばかすの原因になることに加え、目の細胞にも傷をつけます。ドライアイや充血、白内障につながる可能性もあるため、UVカット機能付きのサングラスで予防することは良い方法です。

日焼け止め

肌や髪に日焼け止め(クリーム、ミルク、ジェル、スプレー、シートなど)を塗布する方法が一般的です。日焼け止め商品に記載されている「PA」はUV-Aを防止する程度を表す指数(Protection Grade of UV-A)で、効果の低い順からPA+、PA++ 、PA+++、PA++++の4段階で評価されています。同じように「SPF」は、UV-Bを防止する程度を表す指数(Sun Protection FActor)です。2~50+までの数値で表され、数値が大きくなるほど防止効果が高くなります。「PA」と「SPF」いずれも防止効果が高いものを常に選ぶ、ということも誤りではありませんが、効果の高い日焼け止めは肌にかかる負担が大きくなるケースがあるため、日常的な買い物や洗濯物を干すとき、アウトドアのレジャーなどそれぞれのシーンで使い分けると良いでしょう。UV-Aは秋冬になっても弱まらないので、たるみやしわを防ぐために一年中日焼け止めを使うことをおすすめします。また多量の汗をかくと日焼け止めは流れ落ちてしまいます。1日のうちになるべく何度も塗りなおせるように持ち運びが簡単な携帯サイズのものが便利です。

薬剤による治療

内服薬

シミ対策として、医療機関からは内服薬(トランサミンシナール、ハイチオール、ユベラなど)を処方することがあります。
市販薬もありますが、薬剤同士の飲み合わせが影響しやすいため、できれば事前に医師に相談することがおすすめです。内服薬は年間を通じてというよりも、特に紫外線の強いシーズンに飲み続けるという使用法を採用する人もいらっしゃいます。

外用薬

シミを薄くする外用薬には(ハイドロキノントレチノイン)などの医療機関で処方される薬剤があります。これらの塗り薬は古くからあり効果と安全性が認められています。年間を通じてお使いいただけますが、紫外線によりシミが濃くなる可能性があるため日焼け止めが必須となります。
暑い時期ですと自然と汗をかいてしまい「日焼け止めが流れ落ちてしまう」「暑いのにクリームを塗りたくない」というお声をいただく方がいらっしゃいますので、その場合秋冬からの治療開始をおすすめしています。

オンライン診療のご案内

内服薬・外用薬による治療はオンライン診療(初診可)でも対応しています。自宅でできるシミ対策をご希望の方は下記リンクよりお申し込みください。

» オンライン診療の詳細はこちら

 

まとめ
  • 紫外線量は4月頃から急激に増え、7~8月にピークを迎える
  • 紫外線は屋内にいても窓ガラスを通って入ってくる
  • 紫外線にはUV-AとUV-Bの2種類がある
  • 日焼け止めのSPFとPAは正しく理解して使い分けることがおすすめ
  • 日焼け止めは汗で流れるのでこまめに塗りなおしを
  • 日傘やサングラスなどの日除けアイテムを上手に併用
  • シミなどの肌のお悩みは40代頃から増える
  • 紫外線が気になるシーズンにはシミを濃くしない内服薬を
  • 外用薬による治療は年中可能だが特に涼しくなってからがおすすめ
  • 当院では初診からシミのオンライン診療に対応

記事制作者

小西真絢(巣鴨千石皮ふ科)

「巣鴨千石皮ふ科」院長。日本皮膚科学会認定専門医。2017年、生まれ育った千石にて 「巣鴨千石皮ふ科」 を開院。
2児の母でもあり、「お肌のトラブルは何でも相談できるホームドクター」を目指しています。